科学と技術

トランペットが真鍮の板から作られるところを詳しく紹介する動画


ありとあらゆるものがコンピューター制御で作られるようになった現代でも、楽器はまだまだ手作業が主流。生産量的にワリに合わないというのもありますが、材料に対する感覚のようなものがモノをいうプロダクトだけに、まだまだ人間が関わらなければならない部分がたくさんあります。こちらは、トランペットがたくさんの人の手を経て作られていくところをおさめた動画です。

ヴィンセント・バックはアメリカに拠点を持つ楽器ブランド。創業以来の商品であるトランペットづくりは真鍮板を型押しするところからスタート

音の出口であるベルをハンマーで叩き出していきます。

ベルの厚みは部所によって微妙に違えてあるとのこと。また随時熱処理されます。

パイプ部分の曲げ加工。

こちらは唇の振動を捉え、ベルに導いていくリードパイプ

もっとも精密なバルブ周りのはんだ付け。決して空気漏れしないよう最新の作業が求められます。

空気が通るピストンの穴周りのバリ取り。少しの凹凸もスムーズな動きの妨げになってしまいます。

チューニングスライドのはんだ付け。

マウスピースの母材。

コンピューター制御の旋盤で削り出されていきます。こちらも内部・外部の形状に無数のパターンがあります。

最終組立。

メッキ処理や磨き処理など、外見も仕上げていきます。

ピストンやチューニングスライドがスムーズに動くかどうか、1回組み立てた後分解し、再度組み立ててテストが行われます。

これほど丁寧に作られていても当たりとハズレの個体が出てくるのが楽器の世界。奏者との相性もあり、一定のバラツキもまた必要な要素ではあります。動画はこちらから。
Bach Trumpet Tour – YouTube

こちらは3Dプリンタで出力されたサクソフォン。最近は昔ながらの金属加工だけでなく、様々な作られ方も実験されています。まだまだ未知の部分が大きいプロダクツです
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