科学と技術

「ボーラ」の原理でロープを相手に絡めて動きを止める非殺傷兵器「BolaWrap」の動画


両端に重りをつけたロープを振り回し、投げつけることで相手に絡めて動きを止める「ボーラ」は世界各地で見られる武器ですが、これを手のひらサイズのデバイスで誰でも簡単に使えるようにしたのがこちらのガジェット「BolaWrap」です。

「BolaWrap」はいわゆる「非殺傷兵器」にカテゴライズされるガジェット。このカテゴリには他にも「催涙スプレー」や「テーザー銃」といったものがあります。しかし催涙スプレーは風向きによっては使用者にも影響があったり、化学薬品アレルギーの相手に使用することによる死亡事故が発生するなど問題があります。テーザー銃も決して安全ではなく、こちらも死亡事故が発生していたり、こんな巻き込み事故も起こっています。
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「BolaWrap」はこうした事故の心配のないデバイス。伝統的な狩猟武器「ボーラ」を応用し、火薬の力で長さ2.4メートルの細いロープを秒速194メートルで撃ち出します。

原始的なほうの「ボーラ」はこちら。ロープと重りがあれば作れます。
Homemade Tennis Ball Bola Trap: Man Hacks – YouTube

照準はレーザーポインターを使用。射程は3~7.5メートルほど。

ロープ両端には重りがついていて当たった物に巻き付くように動きます。足を絡めて転倒させたり、上半身を束縛して武器を使用できなくしたりできます。特に追い詰められた容疑者は自殺する傾向が強く、こうした場合にも役に立つとのこと。

紹介動画はこちらから。
BolaWrap: Wrap Compilation – YouTube

暴動鎮圧では警棒や放水の他、散弾銃から撃ち出すゴム弾などの物騒な非殺傷兵器が多用されます。BolaWrapなら相手を怪我させる危険はぐっと下がるため、似たようなアイディアの兵器がどんどん登場するのではないでしょうか。
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