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アメリカの児童保護局は児童虐待が疑われる家に武装した特殊部隊を突入させることができる


日本では虐待は「家庭の問題」であり、強制的な介入をすることは困難です。しかしながらアメリカでは虐待が疑われる場合、適切な手続きをとれば武装したSWATチームを送り込むことができるそうです。

アリゾナ州のある保護者が、子どもの熱が下がらないことで地元の病院を受診したところ、医者は、より大きな病院での検査が必要であると保護者に説明しました。しかし保護者は子どもに予防接種をさせていない、とこれを拒否。州法ではワクチンの摂取は保護者の判断に任せられているので違法ではないのですが、罰せられるのを恐れたようです。

「髄膜炎の可能性がある」「罰せられることはない」など、医者は再三説得しましたが保護者の意思は変わらなかったため、医者は児童保護局(DCS)に通報。DCSは子どもの命が危険にさらされていると判断し、裁判所にて令状を取得、地元警察SWAT(重大事件が発生した際に投入される特殊作戦チーム)と共に家宅に赴き、ドアを破って突入しました。

ドアを破ったあと、シールドを持った隊員を先頭に中に呼びかけるSWATチーム。
Arizona police break down door to check on child – YouTube

DCSとSWATチームは3人の子どもを保護。うち1人には呼吸器に細菌の感染が認められたとのこと。ただし突入時には、熱を出していた子どもの熱は引いてしまっていたそうで「公権力の乱用だ」とする声が多く上がっているようです。

アリゾナ州では先般州法が改正され、これまで比較的自由であった児童保護局(DCS)による子どもの保護について、性的虐待・身体的虐待といった緊急の場合を除いては裁判所の令状が必要となりました。

これはDCSによる保護のうち不適切なものから親の権利を保護するための改正でしたが、令状が必要ということは緊急事態である、ということで問題がここまでエスカレートしてしまったようです。

また銃器社会のアメリカでは警察官の安全を考慮して、一定の危険が認められる場合は即座にSWATチームが送り込まれます。中にはこのシステムの裏をかき、虚偽の通報で気に入らない相手の家にSWATを突入させるイタズラ「SWATing(スワッティング)」を行う人もおり、日本とはまったく違う治安への捉え方を感じさせます。

他人の家に30回以上SWATを送り込んでいたカナダのクソガキが逮捕 – DNA

ソース:Questions raised after Chandler police break door to check on feverish toddler

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