アートとデザイン

世界で最も光を反射しない黒い塗料「Black 3.0」が市販化に向けて出資募集中


黒、それはあらゆる光が吸収される色……ですが、現在売られている黒色塗料はどれも若干反射してしまいます。しかし今回新開発された「Black 3.0」は、光を99%吸収する、まさしく世界で最も黒い塗料。この「Black 3.0」がKickstarterで市販化に向けて出資を募集しています。

これまで世界で最も黒い塗料として知られていたのはインドのアーティスト、アニッシュ・カプーアが作り出した「Vantablack」ですが、実はカプーアはこの塗料を独占しており、他のアーティストが使用することができません。

そうした行為は表現の自由を侵害する行為であるとして、立ち上がったのがイギリスの芸術家、スチュアート・センプル。新開発の顔料とそのつなぎに用いるアクリル樹脂のミックスで、見事Vantablackを超える黒さの塗料を生み出すことに成功しました。

価格は150mlのボトルで約3600円。ごく普通の水性アクリル塗料と同じように使用することができます。

他の黒色塗料との比較。他の塗料は光の反射がありますが、Black 3.0はほとんど光りません。芸術作品はもちろん、他にも色々な使い道がありそうですね。

Kickstarterでは既に目標額の10倍以上の出資を集めており、注目度の高さが伺えます。なお、同サイトの注意書きによると「アニッシュ・カプーアは絶対に購入禁止」ということです。

先日、ペンキが乾くところをひたすら見るだけの映画を送りつけるというイヤガラセが行われましたが、次回作はぜひこの塗料を使用してみてほしいものですね。
レーティング機関へのイヤガラセ映画「ペンキを乾かす(原題:Paint Drying)」がイギリスで無事「全年齢向け」レーティングを取得 – DNA

ソース:A Black Hole In A Bottle: The Worlds Darkest Paint Hits Shelves! – Neatorama

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