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永遠の鬼教官「ハートマン軍曹」を演じたリー・アーメイが74歳で死去


スタンリー・キューブリック監督の映画「フルメタル・ジャケット」で鬼の如き海兵隊訓練教官、ハートマン軍曹を演じ、現在に至るまで通じる「軍隊のブートキャンプといえばこう」というイメージを樹立した古き良きアメリカ人、リー・アーメイ氏が、2018年4月15日、肺炎で亡くなりました。

リー・アーメイ氏の訃報を伝える公式アカウントからのツイート。

リー・アーメイ氏は1944年カンザス州の生まれ。10代になる頃には不良青年に育ち、2回目の逮捕の後、裁判官に「刑務所に行くか軍隊に入るか」と問われたのをきっかけに17歳で海兵隊に入隊。ベトナム戦争への従軍を含む11年間を過ごし、うち実際に訓練教官を2年間に渡って務めました。

傷病除隊すると復員軍人援護法による奨学金でベトナムからほど近いフィリピンのマニラ大学に在学。演劇を学び俳優としてのキャリアをスタートさせます。

そして多くの低予算映画やTVCMに出演していた1987年、キューブリック監督の「フルメタル・ジャケット」に参加。当初は軍事面のアドバイザーとして参加していたところ、彼の演技指導のあまりのリアルさにキューブリック監督が大抜擢。こちらの伝説の名シーンが生まれることになりました。
Full Metal Jacket Opening Scene – YouTube

字幕付き動画はこちらから。

アーメイ氏はこれによりゴールデングローブ賞の最優秀助演男優賞にノミネートされるなど大出世。そしてそれ以上に「新兵訓練所の鬼教官」キャラクターを確立させ、その後の軍隊モノに大きな影響を与えました。

本人も他のいろいろな作品で「鬼教官」役で出演しています。こちらはバリバリのSFですが「宇宙で聞こえるのは海兵隊員の雄叫びだけだ!!!」と教官節は健在。
Space Above and Beyond – Boot Camp – YouTube

近年は役者業も生かして銃器メーカーのCMに登場したり、アメリカの古き良き男性像を活かしミリタリー系のケーブルテレビ番組に出演するなど活躍を続けていました。ご冥福をお祈りいたします。

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