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[字幕動画][閲覧注意]「こんな海兵隊はイヤだ」と必ず思える募集ビデオ風動画


ゲームやコミックなどで過激でどぎつい表現にさらされている青少年には、いかにもお役所風のおとなしい表現でアピールすることはできない、というコンセプトで作られたアメリカ海兵隊の募集ビデオ風動画がこちら。下ネタ・差別表現など相当色々とぶっちゃけているので閲覧には注意が必要です。


これは「一度軍に提出されたもののお蔵入りになった求人コマーシャル」とのこと。求人事務所の担当官2人が、アメリカ海兵隊についてぶっちゃけます。

下の「Select Language」タブから「Japanese」を選択して再生すると字幕が表示されます。動画が表示されていない場合は、何度か「F5」キーを押してページの表示を更新してみてください。

 

いくつか解説を:

あいつらオカマのタクシー運転手だぜ
Pansy ass Taxi Cab Drivers

海兵隊と海軍の関係はよく混同されます。おおむね、海兵隊は「砂浜から敵陣に上陸する軍隊」、海軍は「軍艦をあやつって海上で戦う軍隊」です。

荒くれの海兵隊からすると、海軍は船の上でイスに座って戦争ができる軟弱者で、自分たちをタクシーで敵地に運ぶことしかできない、というわけですね。

ヴィレッジ・ピープルの水兵みたいなのと

ヴィレッジ・ピープルは西海岸を拠点とする音楽グループ。ゲイっぽいイメージを前面に押し出しているのが特徴で、メンバーそれぞれがポリスメンや軍人、ネイティブ・アメリカンなどゲイ受けする職業のコスプレで歌っています。西城秀樹の「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」は彼らの原曲のカバー曲。後ろのメンロー君がYMCAのハンドサインを出すのはこれが理由です。

で、そのゲイっぽいヴィレッジ・ピープルにはそのものずばり「In The Navy」という曲があるのですね。
In the Navy – YouTube

ジェシカ・リンチ元陸軍上等兵はすごいぞ

ジェシカ・リンチ元陸軍上等兵は第二次湾岸戦争で負傷し捕虜となるも、海兵隊と陸軍レンジャー部隊によって救出された女性兵士。ニュースで大いに宣伝され、「セイビング・ジェシカ・リンチ」というテレビ映画にもなりました。

忠誠!Whoa!
Semper Fi! Hooah!

「Semper Fi」は「Semper fidelis」の略で「変わらぬ忠誠」を表す海兵隊の標語です。「HooAh!」は「肯定」を表す合いの手ですが、これは陸軍式。海兵隊なら「Oorah!(ウラーに聞こえる)」なのでこれは変ですね。

その他にも階級がおかしい、胸の徽章やリボンがおかしい、ベルトや帽子、頭髪などが服装規定を満たしていないなど、軍に提出されたビデオにしてはお粗末なようにみえます。

この動画の解説によれば

「アメリカの若者の心をつかむにはハードコアなリクルートビデオが必要である。彼らはR指定の映画を見て暴力的なゲームで遊び、麻薬を使用している。彼ら次世代の隊員たちの心を勝ち取るには、攻撃的でなければならない。『R指定』と同等なものが必要なのである」

というコンセプトのもと制作されたものであるそう。

しかし

「この動画は不幸にも『海兵隊について誤ったメッセージを伝え、公序良俗に反している』と却下された」

とのことで、その後、機密指定が解除されて公開されることになったそうです。

おそらくこれは真っ赤なウソのパロディ動画。公開者「Harding Institute」は2人の映像制作者による政治風刺プロジェクトで、ニセドキュメンタリー動画や、ニセノンフィクションルポ、ニセ政治評論家などで話題になった団体です。

いっけん海兵隊なり軍隊なりのきわどさをやりすぎのどぎつい表現で徹底的に肯定しているように見せて、実は痛烈に対象を批判しているというわけです。

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