ADSL通信は「塩水で濡らしたロープ」でも可能という実験が話題に
最近のネット接続は光ファイバー回線が一般的になってきましたが、いわゆる「ブロードバンド」な接続といえば既存の電線の電話回線を使用したADSLが主流でした。多少コンディションが悪くても速度が出せる堅牢な仕組みだったのですが、あまりに堅牢なので実は「塩水で濡らしたロープ」でも通信ができてしまうのです。
「ロープでADSL」は昔から半ばジョークとして伝えられてきたことだそうですが、改めて実証すべくテストを行ったのはイギリスのインターネットプロバイダー「Andrews & Arnold」の技術者達。
使用されたヒモ。ほんとにただのヒモです。
濡らして2メートルを往復。
テスターにつなぐと……通信できてますね。約3.6Mbps(毎秒約0.45メガバイト)と低速ですが、データのやり取りができてしまっています。
実験者達によれば「両端にブリキ缶を取り付けることで音声通信も可能である」とのことでした。たかがヒモ、されどヒモということでしょうか。
うまくすればこちらのネコとも通信できるかもしれません。
見えない何者かとデータ通信をしている猫の動画 – DNA
ソース:RevK’s rants: It’s official, ADSL works over wet string
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