「家より牢屋のほうがマシ」妻から逃げるために銀行強盗した男が自宅謹慎を命じられる
身体の自由を奪われるだけが刑罰、というわけではありません。刑務所に入って家から出るべく銀行強盗をはたらいた男が、自宅謹慎を命じられるという事件がアメリカでありました。
カンザス州カンザスシティに住む71歳の男性は昨年秋、州警察本部にほど近い銀行で「銃を持っている。カネをよこせ」というメモを銀行員に手渡し、2924ドルを奪いました。その後、警察官が来るまで銀行のロビーのソファに座り、強盗の容疑で逮捕されました。
調べでは男性はこれまで特に法的な問題を起こしたことがないごく一般的な人物だったそうですが、心臓手術のあとふさぎ込むようになったとのこと。犯行に使われたメモは「牢獄のほうが家よりマシ」と妻の前で書かれたもので、こうした情状が酌量され、半年の自宅謹慎、執行猶予3年、50時間の奉仕活動が言い渡されました。
男性は現在は適切な治療を受けており、裁判では「牢獄は、自分よりも妻への罰になってしまうだろう」と語ったということです。
ソース：Lawrence Ripple, man who robbed bank to escape wife, sentenced in KCK | The Kansas City Star
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