「ロックンロール」を作った伝説の男、チャック・ベリー死去
50年台半ば、既存のジャンルのリズムパターンや和音を組み合わせたまったく新しい音楽として登場した「ロックンロール」。そのごく初期に活躍し、現在のロックンロールを方向づけた偉大なるミュージシャン、チャック・ベリーが死去しました。
チャック・ベリー、本名をチャールズ・エドワード・アンダーソン・ベリーは1916年10月18日生まれ。高校時代に既に人前で演奏活動を始め、50年代にはロックの音楽面と、そしてロックミュージシャンの姿勢を確立しました。
ジョン・レノンは「ロックンロールに別名を与えるとすれば『チャック・ベリー』だ」と述べましたが、今日のロックミュージシャンは全員がチャック・ベリーの影響を受けているといっても過言ではありません。
特によく知られたのは「ジョニー・B・グッド」。バンドのピアニスト、ジョニー・ジョンソンにインスパイアされた1曲で、田舎の少年が音楽で成り上がっていくという、自身の半生をモチーフにした歌詞となっています。印象的なギターリフとともに「ロックの元祖」として親しまれており、惑星探査機ボイジャーに搭載されて「宇宙に出た唯一のロック」となるなどまさに伝説級の1曲です。
Chuck Berry – Johnny B Goode (1959) – YouTube
2011年には演奏中に倒れるなど健康を害しているニュースが聞かれました。その後も精力的にライブ演奏を行っていましたが、先日、自宅から緊急通報があり救急隊が駆けつけたところ、既に意識のない状態となっており、そのまま亡くなったとのこと。享年90歳でした。ご冥福をお祈りいたします。
トップ画像:ファイル:Chuck Berry (1958).png – Wikipedia
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