科学と技術

手乗りレーザー誘導ロケット「PIKE」をレイセオン社が開発


ターゲットに向けてレーザーを照射するとその反射を道しるべにして飛んでいくレーザー誘導ロケットは、攻撃の精度を高める一方で、その大きさが持ち運びのネックとなっていました。しかし今回、レイセオン社が発表した「PIKE」は直径40mmという、まさに手乗りサイズの誘導ロケットに仕上がっています。

「PIKE」は40mmグレネードランチャーの発射機から射出できる小型のレーザー誘導ロケット。射手とピストルサイズのレーザー誘導器を持った誘導手の2人がペアになって運用されます。射程は2kmほどで、半径4.5メートル以内に着弾させることが可能。

なんといっても発射機が小さくて済むのがポイント。

歩兵の携帯火力を向上させるアイディアは有名な東側の「RPG」や、こちらのM72ロケットランチャーをはじめ、今もどんどん進化し続けています。いずれもちょっと大きいこと、そして発射炎や煙から位置がバレやすいという欠点がありました。
夜中でもロケットをぶち込めるM72ロケットランチャー用レーザーサイトが軍に正式採用 – DNA

このサイズなら運搬しやすいですし、射手と誘導手が別れていることから誘導レーザーから射手の位置がバレにくいという利点もあります。また射手は撃った後、誘導を任せて逃げることができますから、そちらの面でも安全です。

レイセオン社の担当がちょっとだけ解説してくれる動画はこちらから。
Raytheon Pike 40 mm Precision Guided Munition for the First Time at AUSA 2015 Washington DC U.S. – YouTube

砲弾ですら精密誘導され、小さなライフル弾ですら誘導できるようになってきている昨今、どこに隠れていてもムダなのかもしれませんね……。
約30km向こうから誤差平均1.18mで砲撃できるすごい弾頭、M982「エクスカリバー」の試験動画 – DNA

ソース:Raytheon PIKE: Miniaturized Laser Guided Weapon – The Firearm BlogThe Firearm Blog

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