目には目を……役所でたらい回しにされた男性が税金を300000枚の硬貨で支払い
公的な機関は、法律によって仕事の内容を決められているので、法律で決まっていることは全部やらないといけません。うっかりこれを忘れてしまうと、こんなにも恐ろしい男がやってきます。
アメリカ・ヴァージニア州で会社を経営するニック・スタフォードさんは、自分の息子に買ってやったコルベットをどこで登録すればいいのか分からず困っていました。
自動車のナンバープレートを得るには、日本の陸運局にあたるDMVで登録しなければならないのですが、彼は2つの郡にまたがって4つの家をもっており、どこの郡の支局にいけばいいか分からなかったのです。
そこで、最も近くにあったレバノン郡のDMVに質問しようと電話をかけたのですが、繋がった先ははるか遠くのリッチモンドDMVのコールセンター。当然回答は得られません。
なぜ近所のDMVに電話をかけることができないのか?イラっときたスタフォードさんは情報公開法(FOIA)で、レバノン郡DMV直通の電話番号を公開するよう求め、これを入手しました。
しかし事態はまた少しエスカレートします。FOIAで得られた電話番号にかけたところ、たしかにレバノン郡DMVにつながったのですが応対した職員は「この番号では問い合わせを受け付けていない」と言ったのです。
息子のコルベットの登録よりも「この州の情報公開規定はちゃんと機能しているのか?」というのが気になってきたスタフォードさんは、州内の9つのDMV支局の電話番号を職員に質問。答えようとしなかったので情報の取扱に関する法律に反しているとして職員とDMVを訴えました。
州の検事総長の代理人が電話番号を知らせたこと、公開できる情報は公開しなければならないという法律の条文に裁判官が振れたことでスタフォードさんは和解に応じ、一件落着と思われたのですが、スタフォードさんは自動車税の支払いとして、5台の手押し車で硬貨30万枚を持ち込んだのです。
駐車場で箱から手押し車に積み替えるスタフォードさん
この1セント硬貨を集めるために、膨大な手間がかけられたということです
圧倒的質量で税金を支払いにいくスタフォードさん
まさに大艦隊ですね。
私企業の取引はともかく、公的な支払いにおいては紙幣・貨幣の枚数を問わず支払いに応じなければならないそうで……翌日の深夜1時になるまで、確認が続けられたそうです。
スタフォードさんいわく「俺に手間をかけさせるなら、やつらも手間をかけることになる」とのこと。恐ろしい人もいるものです。
以前にも10万枚を運び込んだ男が中国にいましたが今回はその3倍、パニックであったことは想像に難くありませんね。
賠償金を硬貨10万枚で支払った男のせいで銀行がパニックに – DNA
ソース:Virginia man spends $1,000 to deliver 300,000 pennies to Lebanon DMV | News | heraldcourier.com
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