アートとデザイン

記憶のみで描いてもらった自転車のスケッチをそのままリアルに再現した「Velocipedia」


いきなり現物を見ずに記憶だけで自転車を描いてもらった自転車スケッチは、基本的に機能しないものばかりなのですがどこか温かみのあるものばかり。しかし、スケッチそのままをリアルに再現したらこうなります。

「Velocipedia」は、イタリアのデザイナー Gianluca Gimini 氏の作品。2009年にはじめたこのプロジェクトは、当初友人や見知らぬ人にペンと紙を渡して記憶だけで自転車を描いてもうというもので、2016年には7カ国、3歳〜88歳の人たちが描いた自転車スケッチは376枚に達しています。こうして集められてコレクションとプロの手でリアルに再現したものを比較したのがこの作品です。

● 作品1
1. 見た瞬間に自転車とわかるスケッチ

2. しかしリアル化すると……自転車みたいな何かになる模様。構造的に非常に難ありですね。

Gianluca Gimini 氏によるといくつかの面白い事実がわかったようです。例えば、前輪とチェーンが繋がっている自転車を描いた人の90%が女性。男性は比較的正確にチェーンを描くことが出来ていたそうですが、フレームにつていは複雑に描き過ぎる傾向があるとのこと。ちなみに最も意味の分からないモノを描いたのはお医者さんだったそうです。

● 作品2
3.

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また左向きに描かれた自転車が75%、右向きが25%(通常自転車の写真は、ギアも一緒に撮影するため右向きで撮影されることが多い)でした。

● 作品3
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● 作品4
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● 作品5
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● 作品6
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● 作品7
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● 作品8
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こう見るとおかしいのは一目瞭然なのですが、いざ自分で自転車を描いてみると……不思議と難しいものです。

ちなみに自転車フレームの基本構造ははこんな感じとなっています。どうやらダウンチューブとチェーンステイは忘れられがちのようですね。
Bike frame – フレーム (自転車) – Wikipedia

またこちらはテオ・ヤンセンの「ストランドビースト」にインスパイアされた自転車。不思議な形状をした後輪ですがちゃんと動作します。
テオ・ヤンセンの「ストランドビースト」にインスパイアされた歩く自転車

ソース:Velocipedia on Behance

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