120年以上も昔のスイスにあった雄大な大自然と人々の暮らしを記録した貴重なカラー写真
現在はもう消えつつある氷河や今も変わらぬアプルスの山々など、1890年頃のスイスにどんな風景があったのかを知ることができる非常に貴重な写真です。120年近くも昔のスイスの大自然や牧歌的な村の風景が鮮やかに蘇っています。
これらの写真は、1880年代にスイスで発明されたカラー写真技術「フォトクローム(Photochrom)」を使い、1890年に撮影されたスイス各地のモノクロ写真をカラー化したものです。
1. 木製の橋とマッターホルン(標高4478m)
2. ティトリス(標高3238m)の山頂付近
3. 夕暮れのルツェルン湖
4. ローヌ氷河と氷河ホテル。120年間で1300mも短くなっており、現在この場所からはほぼ氷河を見ることは出来ません。
5. ザースフェー村とリンプフィッシュホルン(標高4199m)
6. 真冬のシンプロン峠(標高2005m)
7. スイス原産の超大型犬セントバーナード。ヴァレー州。
8. 標高3295mのテオドール峠にあるコテージ
9. ツェルマットとマッターホルン(標高4478m)
10. ヴォー州レザン村
11. チューリッヒ・トーンハレ
12. チューリッヒ・トーンハレにあるグランド・コンサートホール
13. 甲冑を展示しているチューリッヒの美術館
14. スイスの首都ベルンにある動物園のクマたち。ベルンの名称はクマが由来とされており、市の紋章もクマが描かれています。
15. ドイツ・フランスと接する三国国境の都市バーゼルにあるシュパーレン門
16. ベアテンベルクから見たオーバーラント三山(アイガー、メンヒ、ユングフラウ)
17. グリンデルヴァルトの氷窟。
18. インターラーケンとウンターゼーンを一望する丘からの景色
19. レマン湖畔のシヨン城とダン・デュ・ミディ(標高3257m)。ちなみにロート製薬の胃腸薬「パンシロン(シロン)」はこのシヨン城(英語読み)に由来しています。
20. ロシェ・ド・ネイユ(標高2042m)とコー・パレス・ホテル
21. グラールスのクレンタラー湖
22. グラウビュンデン州(エンガディン地方)の農夫たち
23. 真夜中のライン川。シャフハウゼン。
24. マドンナ・デル・サッソから望むロカルノの景色
25. シャンペリーの女性たち
26. ルツェルンのライオン記念碑。フランス革命(1792年)で勇敢な死を遂げたスイス傭兵を偲んで作られたもの。
27. アルプス山脈最大のアレッチ氷河。後ろにはオーバーラント三山(アイガー、メンヒ、ユングフラウ)が並ぶ。
28. ロイカーバートとトルレントホルンの村
29. インターラーケンの中心部
30. シュタウプバッハの滝とユングフラウ
31. グラウビュンデン州(エンガディン地方)の氷河
32. ルツェルン駅とピラトゥス山(標高2132m)
33. ルツェルンの街並み
34. ルツェルン湖
35. マッターホルンと鉄橋。ヴァレー州。
36. ユングフラウの氷窟
どこに行っても絶景ばかりの非常に美しい国。それがスイス。しかし実は美しい景色にカモフラージュされた軍事施設もたくさん存在しています。5カ国に囲まれ狭い国土の永世中立国(1815年〜)の並々ならぬ努力にも驚かされます。
ちなみに当時の日本の風景はこんな感じでした。100年以上も昔の風景となると懐かしいというよりも教科書やフィクションの世界に感じてしまいます。
明治後期に日本の何気ない日常の様子を撮影した貴重なモノクロ写真集
ソース:These incredible color postcards of 1890 Switzerland are anything but neutral
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