戦闘機の機関銃はなぜプロペラに当たらず避けていくのか分かる動画
プロペラ戦闘機の機首には機関銃が取り付けられていますが、ここで疑問になるのが、なぜ機関銃の弾がプロペラに当たらないのか、ということ。高速で回転するプロペラに弾が当たらないのはどうにも不思議なことなのですが、一体何が起こっているのでしょうか。
まずはハイスピード撮影で見てみましょう。弾丸はプロペラが銃口の前に来たときには発射されず、切れ目で発射されます。
実際の動画はこちら。
Bullets vs Propeller in Slow Motion – The Slow Mo Guys – YouTube
どのようにしてこれを実現しているのでしょうか?「プロペラ同調装置」がその答です。プロペラの羽根の位置に合わせたカムによって、プロペラがちょうど前に来た時に引き金と機関銃の接続を断つようになっています。
interrupter gear or machine gun synchronizer – YouTube
急な角度で旋回したり、あるいは弾薬が不良だったりすると発射タイミングがずれてプロペラに穴があくこともあったそう。またこうした同調装置を搭載せず丈夫なプロペラと丈夫なコックピットでなんとかしようとした機体もあります。力技も時には大事です。
関連記事
「わめき屋ベティ」F/A-18戦闘機の警告音声の中の人が引退 - DNA
プロペラ機世界最速、ロシアのTu-95「ベア」爆撃機の画像いろいろ - DNA
飛行中にプロペラがポロッと落下してしまうも何事もなく着陸している動画 - DNA
80年前の「新幹線」、プロペラ推進式の超高速鉄道「シーネンツェッペリン」 - DNA
巨大な人力ヘリコプター「Atlas」現代航空史の未踏峰「シコルスキー賞」を征服 - DNA
人間の筋力とチームワークに頼りすぎているミャンマーの人力観覧車の動画 - DNA