科学と技術

ボーイング737が9日で出来上がる、世界最大の航空機工場・製造ラインはこんな感じ


ボーイング社の737シリーズは、1967年から現在まで約50年間も人気が続いている「歴史上最も製造されているジェット旅客機」。そんな世界中から求められているボーイング737の組立行程を撮影したのがこちらの映像です。

動画はこちらから。
How Boeing Builds a 737 in Just Nine Days | WIRED – YouTube

この映像は、米・ワシントン州シアトル近郊にあるボーイング社レントン工場(Renton Production Facility)の内部をWIREDが撮影したもの。

ボーイング社レントン工場は1万1600機以上を製造している世界最大規模を誇る航空機製造工場で、世界中の旅客機の30%以上はここレントン工場で生産されています。現在、ボーイング737は月産42機なのですが、2017年には月産47機、そして2018年は月産52機と大幅増産する予定となっています。

1. ボーイング737・シリーズは、1967年から始まり現在までに9000機以上を製造している超ロングセラーのジェット旅客機。

2. 他の工場で製造されレントン工場へ輸送されてきたボーイング737の胴体部分。10日後には完璧な飛行機へと生まれ変わります。

1〜3日目

3. 機体内部から作業開始

4. 3日間かけて内部の配管や配線、断熱などを行います。

4日目

5. 翼が取り付けられ飛行機らしくなる4日目

6. 機体への主翼、水平尾翼の取付け。レーザー・ガイダンスで精密な精度で設置されます。

7. タイヤ等の降着装置も4日目に設置

5日目

8. 垂直尾翼の取り付け

9. ギャレーや座席等を設置。5日目には内装は完了します

6日目

10. 外部から電源供給を行ってテストを行います。まずはコックピットのテスト。

11. 前脚のテスト

12. 主脚のテスト

7日目

13. ここで初めて3つの前脚・主脚での移動開始

14. 主翼へのジェットエンジン取り付け

8日目

15. フライトコントロールのテスト開始。ここからあらゆるテストを行います。

16. そろそろ終盤を迎える737の製造ライン

9日目

17. 遂に最終日。顧客による最終確認が行われます。

18. 全ての検査をクリアして迎えた初フライト

ちなみにこちらの映像はボーイング737の始動手順を撮影したもの。本当に売れてるの?と思ってしまうくらい複雑です。
ジェット旅客機「ボーイング737」の複雑怪奇な始動手順をおさめた映像

ソース:How Boeing Builds a 737 in Just Nine Days | WIRED

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