ピーター・ラビットの生みの親ビアトリクス・ポターが若かりし頃に描いた「きのこ」の詳細イラスト
世界中で愛されている絵本「ピーター・ラビット」のシリーズの著者ビアトリクス・ポターがまだ絵本を執筆する前に描いていたきのこのイラスト。細部まで非常に細かく丁寧に描写されており、ビアトリクス・ポターの観察眼の鋭さがよくわかる作品となっています。
産業革命真っ只中のイギリスの裕福な家庭に生まれたビアトリクス・ポター(1866年〜1943年)は、幼いころから動物や植物を観察しスケッチを描いており、その中でも特にきのこ等の菌類に心惹かれていました。ビアトリクス・ポターは、当時の良家の女子では一般的だった学校に行かず家庭教師による教育を受けています。
31歳の1897年、当時は女性の研究者が少ない時代、「分類学の父」と呼ばれるカール・フォン・リンネの名前を冠した「リンネ学会」で、きのこ研究の集大成と言える論文「On the Germination of the Spores of the Agaricineae(ハラタケ属の胞子発生について)」を発表しますが完全に黙殺されてしまいます。このことからきのこ研究を離れ、絵本作家となり名作シリーズ「ピーター・ラビット」が生まれています。ちなみに、リンネ学会は1997年に性差別があったとしてビアトリクス・ポターに公式に謝罪しています。
1. エノキタケ
2. ヒイロガサ
3. キクラゲ
4. オニイグチ
5. キツネノカラカサタケ
6. ベニヤマタケ
7. キリンタケ
8. カヤタケ
9. カラカサタケ
10. 手のひらにペットのネズミXarifaを乗せた10代の頃のビアトリクス・ポター
じっくりと観察して描かれたきのこのイラストと完全にそのままの状態を残すことが出来るきのこの写真。どちらがいいというわけではありませんが、丁寧に描かれたイラストには何となくあたたかみ感じます。こちらはかなり珍しい形状の「きのこ」の写真です。
多種多様な形態に進化してしまった摩訶不思議な「きのこ」の画像いろいろ
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