ポップス5000曲で最もよく使われているコード進行は「4->1->5->6」だった
リズムに合わせて、和音を引くとあら不思議、それだけで曲として完結してしまう和音のパターンがあります。このパターンを「コード進行」というのですが、ポップス5000曲を調べてみたところ、もっともよく使われているのは「4->1->5->6」であることが明らかになりました。
「コード進行」は色々あります。こちらは「ブルース進行」12小節で一塊の進行です。
♫ Jazz Blues Backing Track in Bb Major – Fast Swing ♫ – YouTube
いわゆる「ブルース」や「ロックンロール」は、このブルース進行の和音に違うメロディを乗せていったものになります。チャック・ベリーの「Johnny B. Goode」は、典型的なブルース進行ですね。
Johnny B. Goode – Back to the Future (9/10) Movie CLIP (1985) HD – YouTube
世界には色々と特徴的なコード進行がありますが、現代のポップス5000曲のコード進行を調べてみたところ「4->1->5->6」の和音のパターンが最もたくさん現れることが明らかになりました。
こちらはその一例。高橋優の「現実という名の怪物と戦う者たち」のサビ部分。「4->1->5->6」が現れています。この曲以外に「4->1->5->6」が入った曲はこちらのページから確認することができます。
Genjitsu to Iu Na no Kaibutsu to Tatakau MonoTachi by Takahashi Yu – Theorytab
この「4->1->5->6」の後半3つは、ポップ音楽の超黄金パターン「カノン進行」の冒頭で、先の例はまさしくカノン進行の典型です。洋の東西を問わずによく用いられており、J-POPも大部分がカノン進行を取り入れていたりします。
カノン進行メドレー – YouTube
なので「4->1->5->6」が最もたくさん現れるというのは、予期された結果でもありますが改めて統計を取ってみると面白いものですね。これから先の遠い未来、これがどう変化していくのかにもちょっと興味が湧いてきます。
ソース:Chord progressions of 5 000 songs! | AmitKohli.com
トップ画像:Guitar. G major barre chord. | Flickr – Photo Sharing!
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