あの独特な「雨の匂い」の発生源を超高速カメラによる解析で解明
雨がちょっと降り始めた時のあの独特の土の匂いはいったいどこから、どのようにして運ばれてくるのでしょうか。超高速カメラを使ったスローモーション動画を解析することで、雨の水滴が土から匂いを運んでくるメカニズムが明らかになりました。
食中毒の原因となる大腸菌など、一部の伝染病では土壌に含まれていた病原体が拡散します。その拡散メカニズムを研究していたマサチューセッツ工科大学の研究チームは、今回公開した動画で飛散までのステップを明らかにしました。
土壌を構成している多孔質アルミナなどに水滴が落ちると、空気を含んだ細かい泡となって跳ね返ります。この泡に土壌の成分が一部含まれるので、風で運ばれてあの匂いになる……というのがメカニズムの概要。動画では非常に細かい泡が出来上がるところが写っています。
Rainfall can release aerosols, high-speed video shows – YouTube
また水滴が地面に落ちることで、地中の成分が毛細管現象によって地表に上がってくることも確認されているそうです。
ソース:Rainfall can release aerosols, study finds | MIT News
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