アメリカ陸軍が開発中の「液体レンズ」で瞬時に倍率を変更できるスコープ「RAZAR」
スコープを使用するのはその昔は特別な訓練を受けた兵士だけでしたが、今では非常に一般的なものになり、色々な形状・用途のものが作られています。陸軍で開発中の「RAZAR」は人間の眼球に非常に近い構造となっており、瞬時に倍率を変更することが可能です。
最近は狙撃を目的としない一般の兵士もスコープを用いるケースが増えてきましたが、問題となるのは目標までの距離が頻繁に変わってしまうこと。スコープの本体をひねって焦点距離を変更するのですが、この画像のようにすごく時間がかかります。
このような「キャットテール」とよばれるアタッチメントもあるのですが、それでも多少の時間がかかってしまいます。
「RAZAR」は従来の回転式ではなく、そもそもまったく新しい構造によって素早いズーム動作を可能にしたスコープ。
低倍率の照準器の前に拡大鏡としてセットするのが「RAZAR」の基本的な使い方。
従来のスコープ、しかも可変ズーム式のものはこのようにどうしてもレンズの枚数が多くなります。
「RAZAR」は、前後に「液体レンズ」が用いられており、曲率を自由に変化させることで焦点距離を変更します。
距離によってそれに最適なレンズに変化することで、レンズの枚数を減らすことができます。また回転式よりも高速に焦点距離を変化させることができるのもメリットとなります。
デモンストレーションなどの動画はこちらから。
RAZAR Adaptive Zoom Rifle Scope – YouTube
ソース:Army Testing Rapid-Zoom Rifle Scope | Military.com
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