[閲覧注意]ありえないモノを誤飲してしまった動物たちのX線写真コンテスト「They Ate WHAT?」
「動物は何でも食べてしまう。証拠はレントゲン写真にある」とのコンセプトの元、ペット保険会社「Trupanion」がスポンサーとなり獣医専門サイト「VeterinaryPracticeNews.com」が開催している動物のX線写真コンテスト「They Ate WHAT?」の写真です。
「They Ate What?」は2006年から毎年開催されており今回が第9回目となる動物のX線コンテスト。優勝:1500ドル、準優勝:1000ドル、三位:500ドルの賞金が払われており、各動物病院で保護されている治療費のない動物たちに使用される予定となっています。
また主催者からペットのオーナーへ「ペットが食べてはいけないものは食べないと信じるのはやめて下さい。もし異物を食べてしまったと思った場合、すぐにかかりつけの獣医へ連れて行って下さい。処置が遅れるほど、ダメージは大きくなり、さらに体から取り出すことも難しくなっています。」と呼びかけています。
優勝:石を飲み込むカエル
カエルがケージに入れている石をパクパクと食べていることに気付き、動物病院でレントゲン写真を撮影するとお腹の中にはやはりたくさんの石が発見され緊急手術。カエルのお腹の中にあった30個の石は無事取り除かれて現在は元気に暮らしています。また、カエルのケージにあった石は手術後に全て取り除かれたとのこと。
準優勝:シシカバブを串ごと丸飲みした犬
シシカバブ用の串を飲み込んでしまったのはジャーマン・ショートヘアード・ポインターのマーリー。飼い主の説明によるとキッチンカウンターに焼き上がった野菜と肉を串に刺した2本のシシカバブを置いてちょっと目を離した隙にシシカバブとマーリーが消えてしまったとのこと。その後すぐにベッドの下に隠れていたマーリーと一本のシシカバブは発見したのですが、もう一本のシシカバブはどこにも見つからず……。
ということで動物病院でレントゲン写真を撮影してみると胃の中にはやはり串ごと飲み込まれたシシカバブ。手術後マーリーはすぐに元気になり走り回っているそうです。「まさか串ごと食べてしまうとは思わなかった」と飼い主もびっくりのようです。
第三位:43.5足の靴下を食べた犬
3歳になる大型犬のグレート・デーンが一日中ずっと繰り返し吐いているため動物病院へ連れて行き、レントゲン写真を撮ってみると腹部には大量の「何か」が詰まっているのが発見されます。手術によって胃の中から取り出されたのは43足と半分の靴下でした。
こちらが取り出された靴下。これだけの量の靴下を飲み込んで大きな手術が行われたのですが、翌日には退院しているそうです。
その他のレントゲン写真
バナナを食べたトカゲ
極度の拒食症となってしまったドラゴンと名付けられたアゴヒゲトカゲ。孫娘が大好きなドラゴンが全くエサを食べなくなったと大騒ぎしているので、レントゲン写真を撮ってみると胃の中にはバナナっぽい形をしたものがありました。孫娘に聞いてみると「バービー人形のバナナだ」とのこと。どうやら孫娘と一緒に遊んでいる時にバービーの家に入ってしまい誤飲してしまったようです。
こちらが「バナナ」を食べたドラゴン
そして誤飲してしまった「バナナ」はこちら。かなり小さいサイズです。
釣りのエサを針ごと飲み込んだ犬
生後7週間の雑種犬エルビスが鳥の肝臓を針に刺したナマズ釣り用の仕掛けを見つけ我慢できずにパクリ、針ごと鳥の肝臓を飲み込んでしまいました。運良く緊急手術が成功し現在は完全回復しています。
宇宙人を食べた子猫
拒食症になり吐き続ける症状のあった生後5ヶ月の子猫。動物病院で撮影したレントゲン写真には宇宙人の人形が写し出されていました。手術で取り除かれ現在はとても元気に回復しています。
電球を丸飲みした子犬
生後10ヶ月になるゴールデンレトリバーのコディーがまる二日吐き続けたためレントゲン写真を撮るとお腹の中には割れていない綺麗な形をした電球がありました。
5匹のラバーダックを次々に食べた犬
3歳の息子のために買ったラバーダック。しかし1か月もするとなぜかなくなってしまったので同じもの再度購入しました。子どもがラバーダックをお風呂に浮かべて遊んでいるの眺めていると、ウルフ(犬)がやってきて水の上をくんくんとした後、ゴクリとラバーダックを飲み込んでしまいました。
5匹のラバーダックが写っているレントゲン写真。
こちらは食べられてしまったラバーダック。犯人のウルフは、手術後順調に回復し現在はとても元気にしているそうです。
縫い針セットを飲み込んだ犬
足が思うように動かなくなってしまったヨーダと名付けられたチワワを撮影したレントゲン写真には体全体に9本の針が写し出されていました。おそらく紙のパッケージに入った針のセットを丸飲みしてしまい紙だけが消化され、残った針が体中に移動したのでないかと推測されています。手術で全ての針は取り除かれ、足を刺激していた針も無くなり現在は何の問題もなく元気に暮らしています。
砂利をコップ2杯くらい食べた犬
カメの水槽を掃除するために底に敷いてある砂利を取り出し、同時にバーベキューのグリルの掃除をしていたところ、バーベキューの油等が砂利にタップリとかかり、そのジュ-シーな砂利をまるごと食べてしまったようです。患者は12歳になるウェルシュ・コーギー、手術後は成功し現在は順調に回復しています。
小銭を食べていた犬
夜中に40回も嘔吐を繰り返した2歳になるパグのステラ。レントゲン写真を見ると硬貨っぽいものがいっぱいあります。胃から取り出してみると25セント硬貨が1枚と1セント硬貨が104枚が出てきました。ステラは順調に回復し元気いっぱいなのですが、手術代はお腹から出てきた1ドル29セントでは全く足りなかったとのこと。
ナイフを食べた犬
コーヒーテーブルの上に置いてあった折りたたみナイフを丸飲みしてしまったラブラドールレトリバーのラッキー。少しの食べ物と一緒に嘔吐中枢を刺激する薬品「アポモルヒネ」を与えるとすぐに吐き出しました。
お手玉を丸呑みした子犬
生後15週間のゴールデンレトリバーのジャンゴと一緒に、お手玉をリフティングするスポーツ「フットバッグ(ハッキーサック)」で遊んでいた息子が、帰宅した母親にお手玉が一個無くなったと話したことから事件が発覚。飼い主の希望により手術でなく「アポモルヒネ」の服用によって、胃の中の全ての食べ物と一緒にお手玉も吐出されました。
ブラジャーを食べてしまった子犬
腹痛と吐き気の症状があった生後2ヶ月のラット・テリアのノリス。胃袋を撮影したレントゲン写真には小さな金属のクリップがハッキリと写っていました。獣医(男性)が飼い主(女性)に確認したところ、少し恥ずかしそうに「たぶん私のブラジャーではないか」と説明。約35cmのブラジャーとストラップは無事取り出されています。ただ、今元気に成長しているノリスですが、家の脱衣場には完全立入禁止となってしまったようです。
獣医や動物病院関係者でない限り殆ど見ることのない症例のレントゲン写真に驚いてしまいますが、ここに登場している動物の患者は全て運良く助かり健康状態に戻っている例です。少しでも思い当たることがあったらすぐにかかりつけの獣医へ連れて行くことはとても大切なことだと改めて教えてくれる写真です。動物だけではなく小さな子どもにも気をつけてあげたいですね。
ソース:2014 X-Ray Contest Winners
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