遠い昔には信じられないほど巨大生物だった6種類の動物たち
遠い昔の地球には巨大生物や奇妙な生物が数多く生息したことは化石の発掘や昔からの伝承から判明していますが、絶滅してしまった地球上の巨大生物の子孫と呼べる近縁種の中には、恐ろしい姿からとても想像できないかわいい動物に進化した種もたくさんいます。
カバより重かった、ウォンバットの祖先「ディプロトドン」
ちょっと太め猫くらいの大きさのウォンバットは、動物園で飼われていたウォンバット、お客さんのナデナデが足らず「うつ病」と診断されるほど可愛い動物なのですが、5万年前のオーストラリア大陸に存在していたウォンバットの祖先「ディプロトドン」は、肩高約2m、頭胴長約3.3m、体重2.8トンの巨大生物で草原やなどに生息していました。
絶滅の原因は現在多くの仮説がありますが、5万年前にオーストラリア大陸にやってきた人間による狩りの獲物とされたこと、また生息地域の長期による干ばつで食料や水が不足したことなどが揚げられています。
動いはノロイがクマよりも巨大だった、ナマケモノの祖先「メガテリウム」
ゆっくりとした動きや愛らしい姿がとてもかわいい中南米に生息するナマケモノですが、1万1000年ほど昔に存在していた巨大なナマケモノの先祖は20種類上発見されています。その中でも最も巨大だった「メガテリウム」は、体重は最大で7トン、立った状態では約7mだったと考えられています。また、メガテリウムの和名は大懶獣(だいらんじゅう)やオオナマケモノと呼ばれています。
現世のナマケモノと違い地上性だった巨大ナマケモノが全て絶滅してしまった原因はいくつかの説があります。病気や気候変動も考えられていますが、最も有力な説は人間が南北アメリカ大陸への進出時期と絶滅時期が重なり、体も大きく動きもゆっくりとしていたことから人類による影響が大きいとされています。
地球史上最大の陸生哺乳類、サイの祖先「パラケラテリウム」
現世のサイを見て誰も小さなと思うことは無いと思いますが、2300万年に存在したサイの祖先「パラケラテリウム」とくらべてしまうと鶏サイズに感じてしまいます。ユーラシア全般に生息していたパラケラテリウムは、不備を伸ばすと7m、体重は20トンと考えられています。
古生物学者の絶滅の原因研究では、森が草原へと変わるような気候や環境の大変化が2300万年前に起こったことが大きな原因とされています。
車くらいの大きさを誇った、アルマジロの祖先「グリプトドン」
現世のアルマジロはとても小さく、最も小さい種のヒメアルマジロは体長約10cm、体重100gほど。しかし、200万年ほど昔の南米に存在していたグリプトドンは、体長3m、体重2トンはあったと推測されています。
人類が進出するまでは巨大な鎧とモーニングスターのような尻尾で捕食動物から見を守っていたが、非常にゆっくりな動きが致命的となり、人類の進出によって1万年前に絶命したと考えられています。
伝説的に巨大だった、ビーバーの祖先「Castoroide」
ビーバーは体長約1m。体重30kgとカピパラに次いで2番目に大きなネズミの仲間。ネズミの仲間としては現在でも大きい方ではあるのですが、13万年前の北米に生息してたCastoroideは、伝説的な大きさだったと言われています。ネイティブ・アメリカンのある部族には「近くの山は、神の怒りによって空から落ちてきた時に出来たもの」という伝承があるほど。体長2.4m、体重90kgだと推測されており、体格はクマ並で歯は15cmもあったようです。
神の怒りの伝説が本当がどうかは確かめようがありませんが、約1万年前に絶滅したとされる巨大ビーバーは人類の北米への進出とほぼ同時期となっています。
人間も猟れるほど巨大だった、ワシの祖先「ハルパゴルニス・ワシ」
ニュージランド・南島に生息していたハルパゴルニス・ワシは、翼を広げた大きさが3m以上あったとされ史上最大級の猛禽類だったと考えられてます。また、すでに絶滅している体高3mもあった巨大な飛べない鳥モアを捕食していたとされています。
絶命した原因は、捕食していたモアと人間にあると考えられています。数千年の間、ハルパゴルニス・ワシのみがモアを捕食していたのですが、マオリ族が入植しモアを絶滅せさたことにより自然と絶滅していったようです。
ソース:Cute Animals With Giant Ancestors
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