マイクロソフト社のWebページ「Microsoft.com」20年の進化を追いかける
コンシューマー向けPCのOSでは圧倒的なシェアをもつ「Windows」の開発元、マイクロソフトはWebの世界に大きな影響力を持っており、それはWebページのデザインにも現れています。20年間世界をリードし続けている彼らのデザインの変遷について、彼ら自身のブログで語られていました。
1994年に作られた最初のWebページ。非常にシンプルなデザインですが当時のダイヤルアップ接続では、完全にロードするのに3秒から5秒とそれなりに時間がかかったそう。
Welcome to Microsoft
1995年8月から11月のWebページ。現在の企業ページでは見られない「今日見つけたCoolなページ(Cool Link of the Day)」に注目。まだWebメディアやポータルサイトが発達していなかった当時は、メーカーの公式ページがユーザーにネットを紹介する働きをしていたのです。現在では公式Twitterアカウントがその役割を復活させているのが面白いですね。
1995年11月から1996年6月のデザイン。「カートゥーン(マンガ)」と呼ばれるテーマが採用され、カラフルなアイコンがナビゲーションに用いられました。ただし当時の接続環境では容量が大きくなりすぎて「重い」という人が大半だったようです。
1996年8月から11月のデザイン。IE3.0が8月に登場し、これをダウンロードしようとする人でサーバーが混雑したそうです。
1998年11月30日。Office2000のプレビュープログラムが紹介され、さらに「2000年問題」についての情報も掲載されました。
1999年4月28日。1996年に3万5千アクセス/日だったのが、この日510万アクセス/日を記録しました。
2001年11月2日。9.11同時多発テロの1か月後WindowsXPが発売になりました。世界貿易センターには多くのIT企業が入居していたため、彼らを悼むキャンペーンのリボンが掲示されています。
2003年。マイクロソフト社の業務範囲すべてがトップページに掲載されるようになっています。業務範囲は日々広く・深くなっていくので情報の整理が大変だったようです。
2010年のデザイン。技術情報の検索やパッチファイルのダウンロードで、強力なサーバーリソースが必要とされています。
2012年。Windows8の発売をうけ、タイポグラフィーを含めた全社的なデザインポリシーの変更がWebにも適用されました。
2014年:スマートフォン、タブレット、PCなど様々な製品をリリースするマイクロソフトだけに、あらゆるデバイスのスクリーンで適切な見た目となるようレスポンシブなデザインが取り入れられました。
世界で最もシェアの高いIT企業だけに、彼らのWebデザインポリシーは業界に大きな影響を与えます。
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