科学と技術

隕石の切断面を徹底的に磨いたら凄いことになった


モンゴルと国境を接するトゥーバ共和国で1913年に発見された「チンガー隕石」を4つに切断し、その切断面を徹底的に磨いたらとても素敵なことになってしまった……という写真です。表面と切断面のコントラストには非常に驚かされます。

チンガー隕石は、ニッケルが18%とかなり多く含まれる「アタキサイト」という鉄隕石。現在のところアタキサイトに分類される隕石は50個ほどしか発見されておらず珍しいとされています。

側面をよーく見てみましょう。隕石を持った手がそのまま映るほどの鏡面仕上になっています。
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表面と磨かれた切断面のコントラストが凄い。
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エッジ部分も非常に滑らか。

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指紋までハッキリと見える感じです。
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ニッケルの含有量が少ない種類の鉄隕石は、切断面にはウィドマンシュテッテン構造と呼ばれるニッケルの結晶が見られることが知られています。ニッケルの多い部分と少ない部分が層状になってしまうので、研磨を行ってもアタキサイトのような均一な鏡状にはならないようです。

また「チンガー隕石」から彫り出されたとして有名なのがこちらの毘沙門天の仏像「鉄の男」があります。11世紀のチベットで製作されたとされています。
ニュース – 文化 – チベットでナチス発見の仏像、実は隕石(拡大写真) – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)

ソース:CHINGA METEORITE CHINGA ATAXITE

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