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兵士の復員プランをIBMのスーパーコンピューター「ワトソン」がサポートするサービスが登場


イラク・アフガニスタンから撤退したアメリカ軍ですが、軍人としてのキャリアを終え市民生活に戻る兵士たちの戦いはいよいよこれから。そもそも外部の社会を知らず「まず何をしたらいいのか分からない」レベルの彼らをサポートすべくIBMのスーパーコンピューター「ワトソン」が起用されるそうです。

米軍は全員が志願制の軍隊で、任期を満了すればその後のキャリアは自由。毎年15万人が軍を離れていきますが自分の能力を社会のどこで活かせばいいのか分からず、うまく馴染めない人もたくさんいるようです。

そこでUSAA(United Services Automobile Association……軍人向け金融・保険サービスを提供する企業)はIBMのスーパーコンピューター「ワトソン」に目をつけました。

「ワトソン」は人間が使う自然言語の意味と、その文脈を理解することができます。元々はコールセンターやヘルプデスクなど、定型的だけれどもパターンが膨大な受付業務をするように開発されただけあってこの種のサポートにはぴったり。

キャリア移行についての質問を、とにかくどんな形でも英語で問いかければ文脈を理解して「履歴書の書き方」や「復員兵援護法からの援助の受け方」など適切な手続きや書類、情報を提供してくれるということです。

「そうだ。今思いついたんだけど●●してみたら?」というようなヒラメキには欠けますが、24時間対応でいつまでも話を聞いてくれるのはかなり優秀なサポートデスクですね。これが「ワトソン」の初めての商業的応用なので、結果が楽しみです。

ソース:Advice for Military Separation and Transitioning to Civilian Life | USAA

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