「グラナダ」と間違って「グレナダ」に乗客を送ってしまった航空会社が訴えられる
日本でも同じ読みの地名がたくさんありますが、その位置の差は1000kmもありません。しかし今回、実に6000km離れた国に乗客を送ってしまった航空会社が訴えられました。
スペイン南部、グラナダ(Granada)は同国の中でもエキゾチックな観光地。沈む夕陽のきらめきに映える古い町並みが実にロマンチックな街であり、多くの詩人の憧れとなった地です。
Granada | Flickr – Photo Sharing!
この素晴らしい街をぜひとも訪れるべく、アメリカ・メリーランド州に住む歯科医のガムソンさんは3万4千ドルをかけて旅行を手配。そしてロンドンからブリティッシュ・エアウェイズのファーストクラスに乗り込み、いざスペインに向かったのですが、ふと機内のモニタを見て飛行機が大西洋を越えようとしていることに気が付いたのです。
あわてて乗務員に尋ねると、その飛行機はスペインのグラナダではなくそこから6300km離れた西インド諸島・グレナダ(Grenada)島行きであることが判明。
当然予約していたホテルもツアーも全部キャンセルとなり、怒ったガムソンさんは地方裁判所で訴訟を起こしました。
ブリティッシュ・エアウェイズは、国際航空法の適用を受けるべく連邦裁判所への移管を求めますが裁判長は「正しい言葉とほぼ正しい言葉の違いは、稲光と蛍の光ほどの違いである」とマーク・トウェインを引用したコメントで却下されました。
グレナダ島はカリブの青い海に浮かぶ美しい島。ガムソンさんが気の毒なのはもちろんですが、怒りに我を忘れてしまうとすぐそばにある素晴らしいものを見失ってしまう例としてなかなか興味深い事件です。
byebye Grenada | Flickr – Photo Sharing!
ソース:Man Sues Airline After Landing in Grenada Rather Than Granada – NBC News.com
トップ画像:byebye Grenada | Flickr – Photo Sharing!
Granada | Flickr – Photo Sharing!
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