科学と技術

「世界で3番目に翻訳が難しいのは関西弁の『なあ』」1000人の言語学者へのアンケートで判明


業界の専門用語やスラングなど、そのまま翻訳すると意味が分からなくなる言葉はたくさんあります。そのため通訳・翻訳者は言葉だけでなく文化も学ぶわけですが、そんな彼らも難しいのが「関西弁」ということです、


これはイギリスの翻訳会社Today Translationが、1000人の言語学者へのアンケートによって明らかにしたもの。

もっとも難しいのはコンゴの南東部で使われているツィルバ(Tshiluba)語の「いじめられても1回目は許し、2回目はガマンし、3回めは絶対に許さない人」という意味の「イルンガ」。2位はイディッシュ語で「慢性的に不幸な人」という意味の「シュリマツル(shlimazl)」とのこと。

そして3位が日本の関西地方で使われる「なあ」とのこと。「なあ」は呼びかける際にも使われますが

例:「アンタもそう思わへんか?なあ?」
例:「ほんまにそうやで。ワシもそう思うわ、なあ」

という風に自分の意見を強調したり、誰かに賛同の意見を表明する時に使う「なあ」をどう訳すのかが難しいそうです。

辞書に載せられる程度には意味がわかっているものの、これを自然に使うにはその地域の文化や歴史に精通している必要があるため「難しい」とのこと。特にリアルタイムでの翻訳が求められる同時通訳者は説明する時間もないため大変なようです。

世界にはまだ対訳がない言語がいっぱいあって、例えば「他人の不幸を喜ぶ気持ち」に相当する英単語は存在しないので「Schadenfreude」というドイツ語をあてたりします。世界の人々が自由にコミュニケーションをとるのはなかなか大変です。

ソース:BBC NEWS | Africa | Congo word ‘most untranslatable’

トップ画像:conversation | Flickr – Photo Sharing!

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