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どんな文章も「ニンジャスレイヤー」の「忍殺語」に変換できるアプリが開発中


ここ1~2年で最も成功したネット小説であり、先日めでたくアニメ化も決定した「ニンジャスレイヤー(NINJA SLAYER)」は、近未来都市・ネオサイタマを舞台にニンジャとソーカイ・シンジケートが戦いを繰り広げるサイバネティックでパンクスな小説ですが、この雰囲気を劇的に盛り上げるあの独特な文体「忍殺語」への変換アプリケーションが開発されているそうです。


開発中の画面はこちら。1文だけながらすでにとんでもない可能性が伺えます。

こちらのアプリケーションは形態素解析辞書「チャドー」の応用の一環として開発が進んでいるもの。

私達が普段使っている言葉は人間同士のコミュニケーションには問題がないのですが、そのままでは曖昧過ぎてコンピューターに理解させることができません。そこで「形態素解析」という工程を通じて、文章を単語に分解していく必要があります。

そのためには当然、その言語をバラバラにするための辞書が必要になります。形態素解析辞書「チャドー」は「ニンジャスレイヤー」に登場する非常に独特な文体「忍殺語」を形態素解析するためのデータです。

形態素解析用ソフトMeCabなど組み合わせることによって「忍殺語」の研究、より自然な「忍殺語」を学習することが可能になります。

ある語のより自然な使い方が分かる「コンコーダンス検索」の例。

ニンジャスレイヤー(NINJA SLAYER)」は2010年からTwitter上で精力的に「翻訳」連載が続けられているサイバーパンク・ニンジャアクション小説。

「ブラッドレー・ボンドとフィリップ・ニンジャ・モーゼズの2人のアメリカ人が90年代末に書き上げた」とされる原作を、本兌有・杉ライカをはじめとした「ほんやくチーム」が翻訳しTwitterアカウント「@NJSLYR」で公開しています。

「ニンジャスレイヤー」の魅力はそのストレートかつオーソドックスな「サイバーSF感」に加え、アメリカの「Weeaboism」いわゆる「日本びいき」を大きく誇張した世界観、そして「ほんやくチーム」の繰り出すスピード感あふれる「ニンジャスレイヤー文体」にあります。

アニメ化にあたり、英語圏のサブカルニュースサイト「Tokyo Otaku Mode」では「原作」たる英語版「マシン・オブ・ヴェンジェンス」が公開されていますが

こういうキレッキレの日本語/英語変換や

「安い、安い、実際安い」

「Cheap, cheap, actually cheap.」

無国籍アクション映画的チャイニーズ売人から黒人の麻薬売人っぽい変換がいたるところに見られます。

「イイー、とてもイイー、メン・タイが入ったヨ。ビックリしちゃうと思うヨ。バイオね、バイオの力ね」

「It’s killer. Really killer shit. Mixed with men-tai. It’ll blow your mind. The bio power is the shit」

まるで「ほんやくチーム」が日本語で書き上げたものを英語に翻訳したかのような……いやまさか。そんなはずは……。

スタジオTRIGGERによるアニメ版が実に楽しみです。PVはこちらから。
Ninja Slayer PV – YouTube

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