「Call Of Duty」で負けた腹いせにSWATを送り込んできた事件が発生
オンラインのトラブルでどうしても相手を許せない人が、現実世界で物理的暴力に及ぶことは残念ながら時折見かけます。しかしミリタリーFPSで負けたからといって、実際にSWATを送り込むのはさすがにオーバーキルというもの。実にアメリカらしい事件が発生しました。
事件があったのはアメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドでのこと。17歳の少年が家で「Call Of Duty」のオンラインプレイをやっていたところ、突然フル装備のSWAT部隊がドアを蹴破って飛び込んできたそうです。
今まさにゲームで見ていた光景が現実のものとなり困惑する少年と武装した男がいると思ってガチの装備で来たSWATの人たちのにらみ合いという、実に想像を絶する事件となりましたが、特にケガ人が出ることもなく、そのままSWATは撤収となったようです。
警察発表によればどこかの誰かが、少年の近辺の警察に電話をかけ「家族を射殺して家に立てこもっている」と通報したとのこと。おそらく「Call Of Duty」のオンラインプレイで少年に負けたうちの誰かのイタズラであると考えられます。強行突入になったのは少年がヘッドフォンをかけていたため、警察がドアをノックしても反応しなかったためとのこと。
こうしたSWATを送り込むイタズラは「SWATTING(読:スワッティング。SWATINGとも表記)」と呼ばれており、アメリカのオンライン社会で「炎上」が発生するとしばしば見られ社会問題となっています。以前にもマナーの悪い人をチャットからbanしたら「おまえんちにSWAT送り込むから!」を実行した人がいました。
警察は地元の電話番号からの通報からでしか出動しませんが、Skypeから電話をかけた場合には追跡ができず出動せざるを得ないそう。ややアングラなオンライン掲示板では通報の手順も研究・共有されており、本物の通報と見分けがつかなくなっているようです。
なお、少年の母親はこんな感想を述べています。
「ゲームはもうやめさせる!17歳なんだから働いて!」
ソース:Gamer pulls ‘swatting’ prank on Long Island teen after losing round of ‘Call of Duty’ | PIX 11
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