アメリカ軍が開発を進めるトラック軍団遠隔操作システムの動画
補給がなければ軍隊は戦うことができません。24時間補給を止めないようにするため、なるべく人間の負担を減らす方法として、オペレーターがトラックグループをまるごと遠隔操作できるシステムが考慮されています。
近年の戦争では、輸送トラックのような間接業務は民間企業に下請けされるようになっています。しかし輸送ラインは激務な上、必ずゲリラに狙われるものであることから、なんとか無人化できないかということが考えられてきました。
Oshkosh社が開発をすすめているのは1人のオペレーターがコンボイ全体を操ることができる遠隔操作システム。
トラックには各種センサーやカメラが搭載されており、周囲の地形の詳細なデータを計測します。オペレーターはこれら情報を合成して作られたトラック上空からの見下ろし映像を見ながら、コンボイを操ります。
もちろん短距離誘導だけではなくこのように長距離ナビゲーションも可能です。このシステムでは天候や他のコンボイからの速度情報などが集約され、最適なルートを算出するようになっています。
動画はこちらから。
TerraMax Video on Vimeo
アメリカ軍は2015年までに全車両の1/3を無人化することを考えています。現在民生用の車両もオートコントロール化が進んでいますが、これらと連なる総合的な交通システムの実現も近いのではないでしょうか。
こちらはアメリカのカマン・エアロスペースが米海兵隊と開発を進めている無人貨物ヘリコプター「K-MAX」。前線基地への輸送ミッションを十分こなせる能力があるそうです。
Here Are The Video Game Controls The US Army May Use To Drive Trucks
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