最新技術で実物とほぼ同じ動きをする「バイオニック・カンガルー(BionicKangaroo)」の動画
動物の骨や筋肉は重量的にも機能的にもかなり優秀なもの。ロボットで再現するのはなかなか大変なのですがこちらの「バイオニック・カンガルー(BionicKangaroo)」はそんな困難を乗り越え、完成されています。
工場の自動化ソリューションを提供しているFesto社が開発したもの。自動化とカンガルーとはちょっとつながらないように思えますが、空気シリンダーの制御技術、そして余剰エネルギーの回収技術は工場の自動化には必須の技術。単体ではすごさがわかりにくいものをうまくプレゼンテーションしているというわけですね。
そういうわけで「バイオニック・カンガルー」は、実際のカンガルーの動きを機械的に再現できるかがんばってみたロボット。
バシっと跳ね上がり、そして着地の際には衝撃を吸収し電力に変えるという省エネ型となっております。
空気シリンダーを伸ばすことで駆動スプリングを圧縮するとともに前傾姿勢に。
ジャンプしたら足の付け根の関節が回転し、発電を行います。
腕にアダプタを巻いた人の指示に従う機能つき。無人の荷物搬送車の誘導装置の技術ですね。
動画はこちらから。
Festo – BionicKangaroo (English) – YouTube
人間を含めた動物の仕組みというのは重さに比べて結構強いので、これをコンパクトにおさめたうえで動きも再現するのはいろいろと大変なもの。見た目のすごさがわかりやすいので、再現度はいい技術的指標となります。
とはいえカンガルー型はあんまりがんばって再現してしまうと恐ろしいことになってしまいそうですが……人間のコントロールが及ぶ範囲でお願いしたいところです。
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ソース:BionicKangaroo | Festo Corporate
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