「3分テトリス」はダイエットや禁酒・禁煙の強い味方だった
ダイエット中の食欲は普通の空腹感よりもずっと強く、具体的に「今○○を食べたら美味いだろうな……」と思ってしまうもの。ダイエット・禁煙・禁酒などの時に感じるこうした渇望は、実は「3分テトリス」で緩和できることを研究者達が明らかにしました。
「テトリスが渇望を緩和する」という内容の論文を「Apetite」誌に発表したのはプリマス大学の博士課程に学ぶジェシカ・スコルカ=ブラウンさんとジャッキー・アンドラーデ教授たち。
いわゆる「渇望」の内容は通常は数分で薄れ消えていくそうですが、かなり具体的に欲しいものとそれを摂取した結果をイメージできてしまいます。この強いイメージに負けてしまい、我慢していたものを摂取してしまう……ということがしばしばあります。
ジェシカさんのチームは視覚的な刺激を用いてこの脳に浮かんだイメージを消せないかどうかを研究した結果、「テトリス」を短時間やることでこのイメージを薄れさせることができるのを発見しました。
実験では被験者を2つにわけ、まず双方に自分が渇望していることの強さ、詳しさ、具体性などを聞き取りスコア化しました。
その後、一方のグループはテトリスをプレイし、もう一方は「ビデオを見せますが再生されるまで少し待ってください」と放置されます。
そうして3分後、2つのグループの渇望度合いをそれぞれテストすると、テトリスをプレイしたほうはそうでないほうよりも24%低い渇望度合いが計測されたということです。
イメージによって脳のワーキングメモリが占有され正常な判断ができなくなるのが渇望の原因であり、これを他のイメージで緩和できるのは以前の研究から知られていました。軽い運動も同じ効果を得られますが携帯ゲーム機を使えば誰でも手軽に欲望とは無関係なイメージを得られます。
もちろんテトリス中毒には効果がないと思われますが……。
ソース:Playing Tetris can diminish cravings for food, cigarettes, and alcohol
トップ画像:Tetris Lamp | Flickr – Photo Sharing!
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