奇妙かつ哀しい理由で廃墟となってしまった世界のゴーストタウン24選
大いなる夢を描いて建設されたものの誰も住むことのない巨大新興住宅地やかつては贅の限りを尽くし現在は人っ子ひとりいなくなってしまった街は世界中に存在しています。そんな自然災害や天然資源の枯渇・衰退、無謀な投資、政治問題など様々な理由によって現在は廃墟となってしまっている世界のゴーストタウンです。街ごとに廃墟となってしまった理由が存在しており、非常に物悲しくも美しい姿があります。
ダロル(エチオピア):Dallol, Ethiopia
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エチオピア・ダロルは塩を採掘する塩田の街として発展していましたが1960年代後半に廃墟となった塩の街。ほとんどの建物は塩のブロックで作られています。「地球で最もエクストリームな場所25選」でも紹介したこの場所は、1960年〜1966年に観測されたデータによると世界で最も平均気温の高い場所(35.5度)として記録されています。
キランバ新都市(アンゴラ):Novi Cidade de Kilamba , Angola
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8階建てのカラフルな750棟ものビル、12の学校、ショッピングモール、映画館、5つ星ホテルなどを含む、50万人規模都市として中国国営国際信託投資公司が3年かけて建設した都市。
しかし、アンゴラの人々には非常に高価であること、さらには途方もなく遠いことから売りに出された2800戸のうち220戸ほどしか売れておらず、ゴーストタウン化してしまっています。
動画で見るとこんな感じになっています。
Kilamba Kiaxi, outside Luanda Angola, from ghost town to hot property – YouTube
コールマンスコップ(ナミビア):Kolmanskop, Namibia
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参照:街ごと砂漠にのみこまれつつあるアフリカ・ナミブ砂漠のゴーストタウン「コールマンスコップ(Kolmanskop)」
タワルガ(リビア):Tawergha, Lybia
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2011年10月、リビア国民評議会(リビア暫定政府)の民兵たちにより住民が移動させられており誰も住んでいない街になっています。ちなみにタワルガの人口は2006年の時点では2万4000人程ありました。
ポモナ(ナミビア):Pomona, Namibia
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ナミビア南部の都市ポモナは、最盛期の1912年から1914年には100万カラット(100kg)のダイヤモンドを産出する世界有数のダイヤモンド鉱山地帯だったポモナ。当時は砂漠の絵にダイヤモンドが転がっており手で拾って採取することも可能だった。
ピラミデン(ノルウェー):
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ノルウェー領スヴァールバル諸島スピッツベルゲン島に位置するピラミデンは、1910年にスウェーデンが発見し、1927年に旧ソ連に売られ1998年に閉鎖されたままの状態で現在でもロシアの石炭・鉱山会社「Trust Arktikugol」が所有しています。
また、ピラミデンには、世界最北端にあるレーニン像や世界最北端のグランドピアノなどが現存しており、ツアーで訪れることも可能です。
オラドゥール=シュル=グラヌ(フランス):Oradour-sur-Glane, France
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オラドゥール=シュル=グラヌは、世界第二次世界大戦中のドイツ占領下であった1944年6月10日にナチス武装親衛隊によって大規模な虐殺が行われた村。当時の住民のほぼ全員が殺され、村も徹底的に破壊されたため、一日で廃墟と化しゴーストタウンとなった。戦後、当時のフランス大統領シャルル・ド・ゴールがそのままの状態で保存することを決定し、1999年にはフランス大統領ジャック・シラクがメモリアル・センターを開設した。
参考:住民に放棄され街ごと廃墟と化した世界のゴーストタウン13選
カヤキョイ(トルコ):Kayaköy, Turkey
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カヤキョイは、元々は古代都市の跡地に18世紀頃ギリシャ人が形成した町Carmylessusで、1900年頃には約2000の住民が住んでいた。しかし、1919年にギリシャとトルコで生じた希土戦争でギリシャが敗北し、1923年に締結されたローザンヌ条約によりこの土地はトルコ領となる。条項の一つである「ギリシャとトルコ間での住民交換」(100万人のギリシャ正教徒がトルコからギリシャへ移住、50万人のイスラム教徒がギリシャからトルコへ移住した)により、ほぼ全ての住民であったギリシャ正教徒のギリシャ人たちは本国へ戻り、誰も住んでいない500ほどの住宅や教会が残るゴーストタウンになった。1953年の大地震で多くの建物がダメージを受けたが、現在は、歴史的建造物として町全体が保護されています。
参照:住民に放棄され街ごと廃墟と化した世界のゴーストタウン13選
アウリ(スイス):Äuli, Switzerland
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スイスのアウリは厳密に言うと廃墟ではないのですが、誰も住んでいない、また誰も住んだことのないゴーストタウンです。その理由は、スイス政府によって建設された軍事訓練専用の街のため。また、一般の人はアウリに入ることは禁止されています。
コープヒル・ダウン(イギリス):Copehill Down, Wiltshire, England
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参照:一見普通なのに、ただならぬ雰囲気が漂うイギリスの田舎の村の画像
デラースハイム(オーストリア):Döllersheim, Austria
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デラースハイムは、900年の伝統を持つ古い街なのですが、1938年にナチスドイツ時代のドイツ国防軍に占領され軍事訓練用の街として使用されていました。現在はオーストリア軍の管轄となっています。ちなみにヒトラーの命により、父方の祖母マリアのお墓はデラースハイムの墓地にあります。
グレート・ブラスケット・アイランド(アイスランド):Great Blasket Island, Ireland
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1953年までは漁師の街として22人ほどの住民がいましたが、現在はだれも住むことのない島となっています。
ペグレマ(ロシア・カレリア):The village of Pegrema, Republic of Karelia, Russia
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ロシア北西部にあるオネガ湖の沿岸に位置するペグレマは、古い木造の教会がいくつも現存している美しい村ですが、2度に渡るロシア革命によって住民はいなくなっています。
参照:悠久の歴史を伝える、釘を使わない伝統技術で建てられたロシアの木造教会12選
プリピャチ(ウクライナ):Pripyat, Ukraine
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プリピャチは、1970年にチェルノブイリ原子力発電所の従業員用として作られた閉鎖都市ですが、1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故で住民が避難し廃墟と化しました。事故直前の人口は約5万人。現在は、地元の旅行会社による見学ツアーもはじまりましたが、健康に関しての一筆書く必要があります。
参照:住民に放棄され街ごと廃墟と化した世界のゴーストタウン13選
セセーニャのエル・キニョン地区にある新興団地「レシデンシャル・フランシスコ・エルナンド」(スペイン):The Residencial Francisco Hernando development in the El Quiñón area of Seseña, Spain
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2000年代初頭のスペインの建築ブームで1.2兆円もの予算をかけて作られた1万3500戸もの新興団地。しかしその後の経済危機により都市計画は頓挫してしまい、いくつかの完成した住宅は販売され人も住んでいますが、ほとんどは空き家または建設途中であり現在はゴーストタウン化しています。また、この街以外にもスペインには多くの新築ゴーストタウンが存在しています。
動画でみるとこんな感じになっています。
¿LA CIUDAD FANTASMA? RESIDENCIAL FRANCISCO HERNANDO – YouTube
三芝飛碟屋(台湾): Houses of Sanzhi Pod City, Taiwan
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三芝飛碟屋は、台湾・新北市の三芝区に建設途中で放棄されたUFO型のビル郡が立ち並ぶリゾート予定地。「東方のベニス」と称される観光港町・淡水区や駐留米軍からの休暇リゾートを目的として、1978年に建設が開始されたのですが、投資損失や建設中の自動車死亡事故などが原因で1980年にプロジェクトが中断、そのまま再開されること無く放棄されました。その後2008年に建物の取り壊しが決定し2010年に取り壊されました。現在は、シーサイド・リゾートやウォーター・パークが建設される計画が進行中です。
参照:住民に放棄され街ごと廃墟と化した世界のゴーストタウン13選
広廈天都城(中国・杭州):Tianducheng, China
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2007年に中国の巨大不動産開発会社が手がけたエッフェル塔までそびえ立つフランスのパリをマネて建設された新興住宅地。10万人が住むことが出来る規模を有しているのですが、実際に住んでいる人は約2000人。そのため閑散とした街並みになっています。
雲南省昆明市呈貢区(中国):Chenggong District, Kunming, Yunnan Province, China
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雲南省昆明市呈貢区には10万戸以上の空きマンションが林立し、数百棟もの完成したビルが放置されている状態になっています。政府による誘致はお壊れていますが、現在でも10%以下の入居率に留まっています。
動画はこちらから。
Ghost City of Chenggong near Kunming, China – YouTube
セントラリア(アメリカ) : Centralia, USA
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ペンシルバニア州・セントラリアは、炭鉱の町として栄えていたが、1962年に地下鉱脈で大規模な火災が発生した影響で地下水が蒸発し有毒なガスや煙が噴出、地表は70~80度にまで上昇しました。技術面・資金面で地下鉱脈全てを鎮火するのは非常に難しいことから政府より避難勧告が出されゴーストタウンに。現在でもごく少数の住民(2010年には10人)が住んでいます。また、現在でも地下で燃え続けている鉱脈は、自然鎮火するのに数百年程度かかると考えられています。
参照:住民に放棄され街ごと廃墟と化した世界のゴーストタウン13選
プリマス(イギリス領モントセラト):Plymouth, island of Montserrat, Lesser Antilles, West Indies
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カリブ海に浮かぶイギリス領モントセラトの首都プリマスは、首都近郊にあるスフリエール山の1995年と1997年の2度に渡る大噴火が壊滅的な被害をもたらしたため現在はゴーストタウンとなっています。ちなみに火山噴火以前のプリマスは人口4000人ほどの街でしたが、現在の首都機能は島北部に移されています。
ボディ(アメリカ) : Bodie, California, USA
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カリフォルニア州・ボディは、1848年にメキシコより割譲されたカリフォルニア州で起こったゴールドラッシュで49ersが集まって栄え、全盛期には1万人程度の人口を有していた。しかし、例に漏れず20世紀初頭には金が枯渇、さらには1932年には街の中心部で大火事が発生し急速に衰退していき無人化しました。
参照:住民に放棄され街ごと廃墟と化した世界のゴーストタウン13選
フォルドランジア(ブラジル):Fordlândia, Brazil
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フォルドランジアは、1928年にフォード・モーターの創設者ヘンリー・フォードによって自動車用のゴムを供給する工場の街と作られた街。しかし、小高い不毛の地フォルドランジア近くに植えられたゴムの木は全く成長せず枯れてしまいゴムの生産が頓挫してしまい、1930年には住民が蜂起しブラジル軍によって制圧される事態にまで陥ってしまい、その後はゴーストタウン化してしまっています。
チャイテン(チリ):Chaitén, Chile
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チリ中部に位置するチャイテンは、約9000年ぶりとも言われる2008年のチャイテン山大噴火によって引き起こされ火砕流や大量の火山灰などによって壊滅的な被害を受け廃墟となった街。
参照:1800年代後半から現在まで、信じられない程の規模で噴火している世界中の火山写真
グリトビケン(サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島):Grytviken, South Georgia
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グリトビケンは、フォークランド諸島から東へやく1000kmの位置にあるイギリス領サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島の街。1900年代初頭に鯨油基地として始まり、最盛期には人口300人ほどに膨らむが徐々に衰退が進み現在はグリトビケン捕鯨博物館の管理人2人のみが居住している。
ソース:The Strangest and Most Tragic Ghost Towns from Around the World
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