証拠品の仕掛け爆弾10万点を収蔵するアメリカ連邦捜査局FBIの「爆弾図書館」
テロリストグループは仕掛け爆弾の作り方を共有しているので、あるグループが作る爆弾は大体似かよった仕組みになっています。テロ防止のためには爆弾の仕組みを記録しておくのが有効なのですが、アメリカのFBIはそのための「爆弾図書館」を持っているのです
FBIにはTEDAC(Terrorist Explosive Device Analytical Center:テロリストの爆発物分析センター)と呼ばれる施設があります。2003年の開設以来、米軍がイラクやアフガニスタン、パキスタンなどで発見した仕掛け爆弾のほとんどを収集しており、その点数は現在10万点を突破しました。
米軍内には、爆発物を処理する専門の部隊があります、彼らは各種の仕掛け爆弾(IED)を処理した後、優先度・脅威度別にコード・レッド、コード・アンバー、コード・グリーンに分類してTEDACに送付します。コード・レッドの場合5日以内、アンバーで30日以内に調査と解析が行われます。
爆弾の調査では指紋や残留DNA、配線図、構造、仕掛けられた場所などありとあらゆる側面から解析が行われデータベース化されます。これによって爆発物の無害化手法や防御手法を確立するのがTEDACの第1の目標です。
また、特徴を比較することで、事件に関わったグループや人物の関係を推測するのも重要な目標です。実際に、イラクで収集された爆弾の作者が難民としてアメリカに渡っていたのを摘発することができたという事例もあるそうです。
FBIは世界最大級の銃火器ライブラリを捜査に活用していることでも知られています。こうした地道な努力がアメリカの平和を支えているのですね。
ソース:Exclusive: Enter America’s Repository of Pain, 100,000 Weapons of War – ABC News
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