銃火器紹介動画の「FPSRussia」、爆発物の違法所持容疑で当局に家宅捜索を受ける
火炎放射器でバーベキューを作ったり、射撃可能な機関銃を積んだ装甲車でマクドナルドのドライブスルーに乗り付けるなど、ある意味世界の男の子達の夢をかなえまくってくれている有名YouTubeチャンネル「FPSRussia」のオーナー、自称「プロのロシア人」ことカイル・マイヤーズに対してアメリカ当局が爆発物の違法所持で家宅捜索を行いました。
家宅捜索が行われたのはアメリカ東海岸、東南部のジョージア州にある「FPSRussia」ことカイル・マイヤーズの父親の農場。FPSRussiaの動画の多くはこの60エーカーの農場で撮影されたものです。
ATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)はこの農場を違法爆発物の所持容疑で捜査令状をとり家宅捜査。
FPSRussiaの動画では硝酸アンモニウムとアルミニウム粉末を混ぜた「タネライト」と呼ばれる爆発物がよく使われています。爆発物といってもライフルや大口径のピストルレベルの衝撃、あるいは点火装置が必要な比較的安全な爆薬で、テレビや映画、そしてYouTubeの動画ではよく使われるポピュラーなものです。
今回の家宅捜索においては、このタネライトの所持・保存が不適切であったと考えられているとのこと。タネライトは二つの物質を混ぜて初めて爆発力を持ちます。販売時は別々になっておりこの状態であればATFの規定する「爆発物」には相当しません。しかしATFはこの農場にはタネライトが混交された状態で保存されているとにらんだようです。
FPSRussiaの動画のプロデューサー、キティ・ワンデルは「法律は厳格に守っていた。タネライトの取締りとなると他のYouTube動画のアップロード者にも家宅捜索が及ぶ可能性がある」と懸念を表明。また「YouTube動画から利益を得ている、ということの意味が分からなかったのでは」と、爆薬の販売目的での所持容疑もかけられていることを示唆しました。
FPSRussiaの公式チャンネルは400万フォロアーを擁すちょっとしたメディア。動画の再生数は5億を越えており、一説には1000万円以上の利益を生んでいるといわれています。今回の家宅捜索はそうしたビジネスの実態について、当局が探りを入れてきたものと考える人もいるようです。
また、地元当局では3ヶ月ほど前にカイル・マイヤーズのビジネスパートナーであったキース・ラトクリフが自宅の作業場で頭に1発の銃弾を受けて射殺されていた事件との結びつきも注目されているとのこと。こちらの事件も長い間何の手がかりも得られていません。
おりしもアメリカでは銃規制を求める声が大きくなっている昨今、銃器関係の有名動画を多数擁するFPSRussiaへの家宅捜索は小さくない波紋を呼びそうです。
ソース:FPSRussia Home Raided by ATF – Guns.com
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