「3Dプリンタで自動小銃」のDefence Distributedチーム、クラス7のライセンスを取得し銃の製造販売が可能に
3Dプリンタで作ったライフルのパーツや弾倉の動画や3Dデータをネット上に公開し話題となっているアメリカのDefence Distributedチームが、アメリカ国内での銃の製造販売を行うのに必要なFFLライセンスを取得したと発表しました。3Dプリンタで製造したパーツの販売の前準備であるといわれています。
アメリカで銃火器の製造や販売を行うには連邦銃火器ライセンス(FFL)と特殊職業納税者登録(SOT)の2つが必要ですが、今回Defence Distributedが取得したのは爆薬や徹甲弾以外のほとんどの銃の製造・販売が可能な「FFL Type 7」ライセンス。
今後、Defence Distributedは銃の販売に必要な「SOT Class 2」を取得する見込みで、おそらく連邦火器法(NFA)に規定のないセミオート(半自動の単発式)銃器用のパーツの製造と、オンラインでの販売を行うとみられています。
NFAで規制されているフルオート銃器の製造については別途「SOT Class 3」の登録が必要となりますが、そちらはおそらくフルオートに耐えうる強度のパーツの製造が可能になってからになると思われます。
今回の動き自体も実際に製造販売を行うかどうかはともかく、法的に環境を整備しただけの「パフォーマンス」に近いもののように思えます。「3Dプリンタをみんなが使うようになれば、銃への規制は無意味になる」というメッセージがどこまで届くかどうかが見ものです。
ソース:Look who now has a license to manufacture firearms! The work begins!
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