イエスが出て殺す!キリストがゾンビ軍団を殲滅するアクション映画「Fist of Jesus」
映画を撮ろう、という人の中には「撮りたいシーン」のために全体をでっちあげるタイプの人がいるそうで、おそらくはそういう風に撮られたのがこちらのショートムービー「Fist of Jesus(訳:イエスの拳)」。原題から分かる通り「ドラゴン 怒りの鉄拳」を盛大にオマージュしつつ、イエス・キリストがナザレの民とローマ兵とカウボーイのゾンビ軍団を相手に大立ち回りを行います。
制作はスペインのDavid Munoz & Adrian Cardonaを中心としたチーム。この短編は「Once Upon a Time in Jerusalem(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・エルサレム)」というこちらもカンフー映画賛歌っぽく、しかも罰当たりなタイトルの長編映画への出資を募るもの。「ヨーロッパはキリスト教徒が多い」というステレオタイプな先入観にかなり疑問を抱いてしまうような作りになっています。
村のはずれでいつものように神の愛を説くキリスト。彼の役目はひとつでも多くの魂を神の国に送ることなのです。
「息子が死んでしまった!」と嘆く男に安心するよう告げるキリスト。
さっそく蘇生の奇跡をとりおこないます。
しかしなぜか蘇生に失敗し、死体はゾンビ化して村人を襲いはじめる。
「なんで!」
「逃げるぞユダ!」
「だって前やった時はうまくいかなかったんだもん!」と言い訳するキリスト。
とりあえずダッシュで逃げる。
しかしナザレの民ゾンビが!
ローマ兵ゾンビが!
そしてなぜかカウボーイゾンビが!
この後、絶望のあまり自殺するユダを蘇生させ、うっかり殺したあとまた蘇生させるという非道を行うキリスト。これは裏切られても仕方ない。
というわけで包囲を突破すべく立ち上がります。魚は初期のキリスト教の隠れシンボル。
2匹の魚と5つのパンを5000人に食べさせた奇跡の力で魚を生成し、ゾンビと戦うキリストであった……!
「伝道はうまくいかなかったけど、とりあえず神の御許にたくさんの魂を送れたね」
動画はこちらから。
Fist of Jesus – Help us to make a feature film at www.fistofjesus.com – YouTube
妙に凝った「ベン・ハー」風味のポスターアート。
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