アルバニアの「宣誓処女」たちの写真を記録するプロジェクト「Sworn Virgins of Albania」
バルカン半島に位置する国アルバニア北部には男性として生きることを余儀なくされた女性たち「宣誓処女(Sworn Virgin)」がいます。「アルバニア北部では女性が男性と同じ権利を持つには独身と禁欲を誓い男性として生きるしか道がない」という過酷な存在を記録するプロジェクトが「Sworn Virgins of Albania」です。
アルバニア北部では文化や社会の風習により男性として生きる女性たちがいまも存在しています。この地域では 、投票権、車の運転、ビジネス、お金を稼ぐこと、飲酒、喫煙、銃の所持、ズボンの着用などは伝統的に男性にしか認められておらず、若い女性は、通常結婚することを強要されます(遠く離れた村の年の離れた男性との結婚も多い)。
しかし、男性の髪型、男性の服装、男性の名前を使用することなどを条件に宣誓処女(Sworn Virgin)となることで、男性に与えられているステータスや権利のすべてが付与されます。
これらの写真を撮影したJill Peters氏によると「この風習は現在でも続いていますが、この古風な伝統は徐々に時代遅れとみなされて生きている」とのこと。
近代のアルバニアは、第二次大戦後、東ヨーロッパの他の国と同様に共産主義体勢となった後、鎖国状態を維持しヨーロッパの最貧国となった波乱万丈の国。
その後、1990年代初頭に民主化され市場経済が導入された際にねずみ講が爆発的に広まり、それが破綻した1997年には国民の1/3が全財産を失ったと言われる程に国内経済が壊滅しました。それがもとで暴動が多発し一時無政府状態に陥りましたが、現在は沈静化されています。
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これらの写真は写真家 Jill Peters 氏の作品です。
日本版ナショナルジオグラフィックでもアルバニアの男性として生きている女性たちが動画で紹介されています。
動画 – 国と人 – アルバニア 男性として生きる女性たち – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)
ソース:Jill Peters Photography – Personal Work 1
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