乱射事件をうけて子ども向け「防弾バックパック」の売り上げ急増
先日、アメリカのサンディフック小学校銃乱射事件で26人が死亡するという事件がありました。多発する乱射事件から自分の子どもを守るべく「防弾バックパック」の売り上げが急増しているそうです。
アメリカでは銃を街中で乱射し多数の死傷者を出すという事件が昔からたくさん起こっており、先日ついにテキサス州の国土安全保障省が「もしあなたの職場で乱射事件が起こったら」と題する啓蒙ビデオを公開したばかり。
学校がその現場になることも多くWikipedia英語版では長大なリストとしてまとめられています。日本人が思うよりもアメリカの学校の治安はよいものではなく、いかに子どもの安全を守るのかというのはアメリカの親達の頭を悩ませ続けている問題です。
1. こちらが防弾バックパック。日本の感覚とするとちょっと大きめですがアメリカの通学風景ではごくごくよく見かけるサイズのものです。
2. ただし背中に防弾パッドが入っているのがポイント。
3. 何かあったらこのように体の前を防御したり、バスや車の窓に押し付けて使ったりします。メーカー数社から販売されており価格はだいたい300ドル(約2万6千円)ほど。ちょっと高級なブランドのバックパックくらいのお値段で命が買えるのは安い、という心理なのでしょうか。
4. バックパックの外観を崩さない防弾インサートも人気の商品。軽量で強靭な素材を使い、色使いもカラフルにして子どもでもラクに持てるようになりました。
5. このパッドが銃弾を受け止めて勢いを殺し貫通させません。バックパックやインサートに用いられるパッドの防弾グレードはNIJ-IIaくらいなので、ライフル弾は無理でも拳銃ならだいたい止められるようです。
6. あるメーカーの関係者によれば、こうした子ども向け防弾グッズの売り上げは、乱射事件前の40倍近くになったとのこと。
7. 昔から防弾パネル用のポケットがついたブリーフケースというのは販売されています。こうしたものはボディーガードの警護用なのですが、まさか小さな子どもがそんなものを持ち歩くようになる日が来るとは誰も考えなかったのではないでしょうか。
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