少しでも神のそばに……エクストリームな場所に建てられた修道院5選
神に仕える僧を養成し鍛える修道院やお寺は、俗世間との関わりを断ち、ハンパな気持ちでやって来るものを拒むためしばしばとんでもなく辺鄙なところに建てられるもの。その中でもエクストリームな場所にそびえる修道院5選です。あまりにもキツイ場所なのでたどり着く前に神の御許に送られてしまいそうな気もします。
メテオラ修道院群(ギリシャ)>
ギリシア語で「中空の」を意味する「メテオロス」(μετ?ωρο?)という言葉に由来するこの寺院、9世紀ごろにはこの岩の裂け目や穴に住んでいた修道士もいたそうです。
14世紀から15世紀にかけて高さ400mの岩山に24の建物が作られ、現在も4つが残っています。昔は縄梯子で上り下りしていましたが、1920年代には岩肌に階段が刻まれ、現在はロープウェイで乗り入れることもできるようになりました。
でも冬はちょっと難しいかな……
タウン・カラット僧院(ミャンマー)
タウン・カラット僧院は、火山の中でマグマが固まった後、周りの土が削れて露出した高さ737メートルの岩頸の上に立つ僧院。777段の石段を上って頂上にたどり着くと、火山地帯ならではのカルデラの壮大な眺めが楽しめるそうです。
タクツァン寺院(ブータン)
別名「虎の巣(Tiger’s Nest)」。パロ峡谷の上900mのところに存在します。ほぼ垂直な石段を登った先の岩肌に建てられていますが、他にもラクダくらいなら入れる道もあるそう。しばしば霧につつまれ幽玄の雰囲気をかもし出します。
スメラ修道院(トルコ)
今でこそ文化遺産として多くの観光客の目を楽しませているスメラ修道院ですが、その名はギリシャ語で黒をあらわす「メラ」から来ており、イスラム教徒からの弾圧を暗示しているものといわれています。
伝説では洞窟に聖母マリアの像が現れたのを見た2人の僧によって建立され、その後何度か興亡を繰り返しながら14世紀に最盛期を迎えました。20世紀には廃墟に近くなっていたものの、トルコ政府によって積極的な修復が行われているそうです。
懸空寺(中国)
もともと道教の「玄」、仏教の「空」の教義から字を取り「玄空閣」と呼ばれていましたが、その後断崖の途中にぶら下がるように建てられていることから現在の名に改められました。洪水や雨を避けるために山の途中に建立され、40以上の建物が互いに廊下や橋で繋がれている空中の楼閣となっています。
ソース:5 Most Inaccessible Monasteries in the World | Amusing Planet
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