2つの「ビンラディン殺害作戦」映画:「Code Name: Geronimo」と「Zero Dark Thirty」が公開間近、予告編や画像いろいろ
同ネタをもとにした戦争映画というのは結構ありますが、最近最もホットなネタである「ビンラディン殺害作戦」も当然複数の映画化企画が進行しており、2012年秋~冬にかけて「Code Name: Geronimo」と「Zero Dark Thirty」の二本が続けて公開されます。かなり味付けが違って見えるのが面白い競作となっています。
Code Name: Geronimo(コードネーム:ジェロニモ)
「ジェロニモ」はビンラディンを指す暗号。撮影はニューメキシコとパキスタンで行われているそうで、「ドキュメンタリーのようにはならない」とのことから正調軍事アクションスリラーとなるような情報が聞こえてきています。
まだ予告編は登場しておらず全体の雰囲気はまだなんとも分からないのですが、出演者達のFacebookやTwitterアカウントに投稿された画像はこちら。「本物のSeals隊員から指導を受けている」そうで、どちらかといえばヒロイックな映画になりそうです。
画像はおもに、出演者の俳優・ラッパーのXzibit(イグジビット)のTwitterアカウントから。
公開時期は2013年とされてきましたが早くなりそう。どうもこの次紹介する「Zero Dark Thirty」が2012年12月公開となっており、これより先に公開したいという意向もあるよう。11月といううわさもあり、今年の年末は忙しくなりそうです。
Zero Dark Thirty(ゼロ・ダーク・サーティ)
タイトルはビンラディン殺害作戦の開始時刻である「午前00時30分」を表す軍事用語。また「真夜中」の意味もあり、アメリカの情報部と特殊部隊が行った、人類史上最大の「人狩り作戦」の闇に迫るという意味もあるようです。
監督はイラクで戦う爆弾処理班を描いた「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー。同作公開後は退役した兵士や現役の軍関係者から「まったく正確ではない」と声明が出されるという騒ぎがありましたが今回はどうなるでしょうか。
こちらは予告編が公開されています。
ZERO DARK THIRTY – Official Trailer – In Theaters 12/19 – YouTube
司令室。
遠く離れたパキスタンの様子をリアルタイムで見ながら作戦指示が出る。戦争は変わってしまいました。
最新型の「4つ目」スターライトスコープ。視野を広く取るためにこのようになっています。
ヘリコプターの機首の形状とローター(上部プロペラ)の中心部に注目したいUH-60ブラックホーク・ヘリ。作戦中、ビンラディン側に撃墜された「ステルス・ヘリコプター」とされる機体ですね。
プロップとされている写真はこちら。ブレード先端も消音タイプのものになっています。
そして墜落シーンももちろん登場。
潜入した工作員。
予告編ではいかにビンラディンの居場所をつきとめていったか、執念深くビンラディンの部下を追い回し拉致していく様子も描かれています。
映像効果に現れる黒塗りもあいまって非常に暗い雰囲気となりそう。こちらはアメリカでは12月19日に公開されます。
同じ事件をもとにした映画は例えば「ノルマンディー上陸作戦(「史上最大の作戦」、「プライベート・ライアン」など)」はおなじみですが、比較してみると面白いのが「湾岸戦争中、スカッドミサイル狩りを行っていた英軍特殊部隊の脱出行」を描いた「ブラヴォー・ツー・ゼロ/サンドストーム」と「ガルフ・ウォー~スカッドミサイル爆破指令」。同じ部隊にいた2人がそれぞれ別に出版した原作をもとに作られた映画で、同じ出来事がでも違った印象や見え方で捉えられているのが面白い映画です。
映像はちょっと入手しにくいのですが前者は「ブラヴォー・ツー・ゼロ―SAS兵士が語る湾岸戦争の壮絶な記録(アンディ・マクナブ)」、後者は「ブラヴォー・ツー・ゼロ 孤独の脱出行(クリス・ライアン)」として比較的簡単に入手できます。
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