アメリカ海兵隊、なんと22マイル(35km)先の敵を砲撃することに成功
最後は歩兵の突撃によって雌雄を決するのが古い戦争のやり方ですが、今では人と人が直接戦うことのほうが少なくなってきたような感じもしてきました。アフガニスタン駐留の海兵隊が、なんと22マイル(35km)向こうからミサイルではなく大砲で、敵を砲撃することに成功しました。
この記録を達成したのはアフガニスタンのカジャキに駐留する第11海兵連隊。海兵隊の歴史のなかでも22マイルというのは最長の記録となるそうです。
同部隊はM77 155mm砲を使ってM982「エクスカリバー」弾を発射、タリバンのグループに命中させました。
M982はGPSを使って自分の軌道を修正し、通常の半数必中界が200~300mのところ5~20mというすさまじい精度で射撃できる弾頭。その命中精度を維持できる距離は40~57kmほどといいます。
元となったXM982弾の試験動画。空中4mで破裂し、地上の目標をずたずたにします。
155mm XM982 Excalibur Projectile – YouTube
距離もさることながら、弾着までに数秒かかることから目標の位置を知らせる観測班や無人観測機などの運用技術にも特筆するべきところがあるように思います。相手の顔を見ないで戦争するのが当たり前になってきた感がありますね。
ソース:Marines Set New Record with 22-Mile Shot – Gun News at Guns.com
トップ画像:File:Firing rounds with an M777 Howitzer Afghanistan 2009.jpg – Wikipedia, the free encyclopedia
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