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どう演奏しても名曲、サッチモの「この素晴らしき世界」を16の違うジャンルで演奏して比べてみる動画


トランペッターとしてだけではなくそのヴォーカルも実に素晴らしい名手、サッチモことルイ・アームストロングの名曲「この素晴らしき世界(What a Wonderful World)」を、グレゴリオ聖歌からダブステップまで16の違うジャンルで演奏して比べてみたという非常に面白い動画です。名曲はどう演奏しても名曲だということもよく分かります。


1. 9~10世紀ごろにはじまった「グレゴリオ聖歌」。西洋音楽理論そのものの母体となりました。

2. これがルネサンスを通じ、17世紀ごろに「バロック音楽」として結実します。

3. そしていわゆる「クラシック音楽」のジャンルが完成しました。

4. それと平行してラッパ隊を中心とする「行進曲」も進化しつつありました。アメリカでは19世紀末、ジョン・フィリップ・スーザが「マーチ王」として登場します。

5. 行進曲の4つ打ちリズムに「シンコペーション」を多用したメロディを載せる「ラグタイム」。

6. これがさらに進化してとうとう「ジャズ」が誕生します。これが20世紀初頭のころ。

7. 戦後、1950年代~60年代に現れた「ソウル・ブルース」。ゴスペルやブルースが合わさっていきました。この頃、同時発生的に色々なジャンルが生まれて互いに影響を与え合っています。

8. ソウルがさらに進化したのが「モータウン」。デトロイトのモータウン・レコードからリリースされていた一連の楽曲風のスタイルです。

9. アイリッシュやケルトの音楽が新大陸でブルースと出会った「ブルーグラス」

10. ソウルのスタイルに、サルサなどのラテン音楽が混じりさらに踊りやすくなった「ディスコ」

11. いっぽうその頃、ビートサウンドを特徴とするロック音楽が別口で育っていました。ロックはどんどん先鋭化し、70年代あたりで演奏技術を極限まで高めた「プログレッシブ・ロック」が誕生します。そこから元のシンプルな形に回帰したのが「パンク」。体制への反抗というマインドを受け継ぎつつシンプルな構成の音楽となっています。

12. ハードロックからさらに進化、ギターの速弾きと「なんと美しいこの世界ィィィィィ!」とデスボイスで叫ぶ「メタル

13. 独特の韻を踏んだ歌詞をリズムに載せる「ラップ」は60年代~70年代頃に誕生し、ヒップホップにつながっていきます。

14. 機械化ソウル、というのでしょうか。マシンを使い短いフレーズをつないでいく「ハウス」は70年代末にディスコミュージックを先祖として誕生します。

15. そして90年代末にロンドンで生まれた「ダブステップ」。この辺りはまだジャンルが進化中なので、まだまだ重複がたくさんあるのが面白いところです。

16. どんなジャンルでも音楽って素晴らしいものですね。

動画はこちらから。
An Abridged History of Western Music in 16 Genres | cdza – YouTube

そしてサッチモの歌う原曲も素晴らしい。20世紀の名曲です。
What a wonderful world – LOUIS ARMSTRONG. – YouTube

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