「ミッションコントロールルーム」の違いにみる、国家機関NASAと民間企業SpaceX社の比較
宇宙空間に物や人を運ぶのは国の機関のお仕事、という常識は崩れつつあります。先日、国際宇宙ステーションISSと民間企業SpaceX社の宇宙船「ドラゴン」がドッキングに成功するという歴史的なイベントがありました。この時のNASAとSpaceX社のミッションコントロールルームを比べてみると、なかなか面白いことになっていたようです。
こちら、SpaceXとISSのドッキングを見守るNASAのミッションコントロールルーム。
そして同じ日のSpaceX社のコントロールルーム。
スーツ着用率高め・イスの後ろのキャビネットにはペーパーのマニュアルがどっさりと収納してあるNASAのミッションコントロールルームに対して、SpaceXはTシャツ・ポロシャツに、ディスプレイだけの簡易なデスクとまったく違っています。
NASAもディスプレイはLCD。
コントロールルームにかけるコストの考え方であったり、バックアップの態勢の作り方に関する思想といった部分が、半ば公的機関であるNASAと利益を追求するSpaceX社ではまったく違っているのが分かる比較画像でした。
おそらく今後、どんどんコストを削る戦いになっていくのでしょう。ワンマン運用で居眠り事故……というような事態にはならないようにしてほしいものです。
それぞれのミッションコントロールルームが写り込んでいる動画はこちらから。
NASA Administrator Congratulates ISS Crew on SpaceX Milestone – YouTube
SPACEX LAUNCHES DEMONSTRATION FLIGHT TOWARDS ISS – YouTube
ソース:NASA vs SpaceX control rooms… – Imgur
トップ画像:File:Gemini Mission Control – GPN-2000-001405.jpg – Wikipedia, the free encyclopedia
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