リアルな射撃ゲームをプレイすると実銃の腕前も上がることが判明
また一つ、ゲームで遊ぶ言い訳ができました。よりリアルな射撃の操作があるゲームをプレイすると、実際の射撃も上手になるということがアメリカ・オハイオ州立大学の研究で明らかになったそうです。
被験者は151人の大学生。アンケートを実施して攻撃性のレベル、銃に対する興味、それまでの射撃トレーニング、好きなゲームと遊ぶ頻度を把握した後、以下の群に分けられました。
1. ジョイスティックとピストル型のコントローラーに分かれてよりリアルな(ヘッドショットでボーナス点がある)ゲームをプレイ。
Resident Evil 4 – Wii Edition Trailer. – YouTube
2. 的を撃つだけのゲームをピストル型コントローラーでプレイ。
Wii Play – Target Practice – Gold Medal :D – YouTube
3. 的を撃たない普通のゲームをプレイ。
IGN Super Mario Galaxy gameplay – YouTube
これらのゲームを20分間プレイした後。6.1メートル向こうの人型のターゲット(6フィート)にエアガンの弾を16発撃ってそのスコアを記録しました。
気になる結果は以下のようになりました。
まず、頭部へのヘッドショットについて。ピストル型のコントローラーで遊んだ人が最も平均7発でもっともたくさん命中しました。またこの人たちは他の部分よりもヘッドショットのほうが多く記録されました。単に「マネキンを狙ってください」という指示しか出ていないということを考えるとなかなか興味深い結果といえます。
普通のゲームをやった群は平均2発、ジョイスティックで射撃ゲームをやった場合はその中間となりました。
ヘッドショット以外の命中率についてはピストル型コントローラーでリアルなゲームをやった人が平均6発と少し。非射撃ゲームでは4発でした。
また、これらの効果は性格の攻撃性や銃への興味、射撃経験の有無にかかわらずみられ、「日常的にこうしたゲームで遊んでいる」と答えた被験者は、その他の被験者に比べてより高いスコアを記録しました。
よく犯罪者の残虐性と残虐ゲームとの関連が話題になったりしますが、そうした性格面はさておくとして、リアルな射撃ゲームをやると実際に射撃がうまくなる効果があるということが分かったのです。
射撃ゲームがどのように実際の射撃能力を向上させるのかはいまだわかっていません。もし解明されれば「恋愛がうまくなる恋愛ゲーム」というのもできたりするのでしょうか。
ソース:Video Games Can Teach How to Shoot Guns More Accurately and Aim for the Head
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