偏執的なまでに細かい設定が可能な自動車工場運営ゲーム「Automation」が開発中
これまで企業を運営するシミュレーションゲームはたくさんありましたが、ここまで詳細な設定が可能なゲームはそれほど多くはなかったでしょう。商品である「自動車」について考えられるあらゆる部分を自分で設定できてしまう「俺がトヨタの社長ならこんな車を作るのに……」と普段言っている人にはピッタリのゲームが開発中です。
「Automation」は工場の作業員や資金をやりくりしながら、新車を開発したり技術研究を行ない、市場シェアを広げていくシミュレーションゲーム。プレイヤーは自動車会社の社長となって、第2次世界大戦後の世界を舞台に各国の市場に合わせた車を作って売りまくります。15人まで同時にプレイでき、協力・対戦ができるということです。
あくまでも目的は車を売ることなのですが、販売する自動車に関して偏執的なまでに細かい設定が可能となっております。
Automation | A Car Company Tycoon Game
エンジンの形式はもちろんシリンダー・クランク・ピストン・コンロッドの材質、フライホイールの重量、ボア:ストローク、圧縮比、カムプロフイール、吸排気の形式と実際の自動車のスペック表をほぼすべて埋める勢いで設定が可能です。コンロッドの材質が選べるのにバルブの材質が選べないのが不思議なほどの細かさです。
表示されるパーツの一覧。3バルブとか5バルブとか今ではちょっと珍しいエンジンも組めるよう。残念ながらロータリーエンジンやOHVは選択できないようですね。過給器も無い模様。開発者によると「直列3・4・5・6気筒、V型6・8・10・12気筒、水平対向4・6気筒」から選べるようになるとのこと。吸気がファンネルかエアクリーナーか選べたりするのもマニアックです。このあたりはゲーム中の技術開発レベルや時代設定にも左右されると思われます。
実際の自動車開発モードの動画はこちらから。シャーシやボディのモディファイも見られます。
Building a Car from Engine to Completion – YouTube
外国のゲームということで長さや容積の単位が心配な人もいるかとおもいますが、メートルとヤード・ポンドどっちでも選べます。キュービックインチでないと色々実感できないアメ車好きも安心です。
シャーシはトラックのようなラダーフレームからカーボンモノコックまでとりどり。
タイヤはトレッドまで選べます。なお自分で作った車を運転できるかどうかについては「開発チームの負担が大きく、現在は未定」とのこと。
エンジンの回転音や排気音は近い実物を探し出して録音しています。
その他開発中の動画がどんどん公開されています。
AutomationGame’s Channel – YouTube
肝心の工場運営や販売促進モードがどのようなものになるのかはちっとも見えてこないのですが「リアルで動的なモデル」になるということで、こちらも期待できそう。
「カンバン方式」で下請けの部品工場を絞ったり流れ作業のタクトタイム設定をキツくして労働者を使いつぶしたりする暗いゲームにならないことを祈りたいものです。
ソース:Automation | A Car Company Tycoon Game
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