iPhoneに力の向きと大きさを同時に入力できる「3次元ジョイスティック」の動画
ゲームは3Dが当たり前になってきたのに、入力デバイスは未だに二次元のまま。2つ以上のボタンやスティックを組み合わせないと3次元の動きを再現することができません。この「3次元アナログジョイスティック」は、iPhoneの内蔵カメラをうまく利用し、非常に簡単な原理で3次元の動きを入力することができます。
開発したのは慶応大学の牧野泰才特任助教。同じく慶応大学メディアデザイン研究科の舘暲(たち・すすむ)教授の研究室で開発された「GelForce」技術を応用し、非常にシンプルなデバイスで3次元入力を可能にしました。
iPhoneの内蔵カメラにかぶせるように取り付けられたジョイスティック。押し込むとUFOが画面の奥に引っ込んでいくのが見えます。
秘密は内側に取り付けられた赤と緑のマーカー。
こういう風に2層になって取り付けられています。
内蔵カメラはこのマーカーの位置から上下左右の動きを検出。
そしてここが「Gelforce」技術。上から押し込むと力の大きさによってマーカーの格子の歪み方が変わってくるので、これをカメラでとらえます。
直接ディスプレイを触ることがないので表示面の汚れが減ります。また背面のカメラにセットすれば、ディスプレイを指で遮らずに操作することもできます。
動画はこちらから。
3-Axis Analog Joystick For Touchscreen Devices #DigInfo – YouTube
原理的にはカメラの性能が上がれば上がるほど微妙な動きを感じることが可能。またもちろんiPhoneだけでなく他のどのデバイスにも応用可能です。ゲームに使うのも面白そうですが、片手で自動車のリモコン操作など色々な使い方ができそうです。
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