「空中サーバーなら差押えられない」P2P情報サイト「The Pirate Bay」が空中サーバープラットフォームを計画中
Bittorrent存続のためならほぼなんでもやる情報サイト「The Pirate Bay」。幾度も当局から圧力をかけられながら未だに活動を続けているかなり覚悟決まったサイトなのですが、同サイトの管理者ブログにて、自分たちが逮捕されても決して止められない「空中サーバー」の設置を計画していることが明らかにされました。
P2P(ピアツーピアモデル)は端末(ピア)が相互に直接通信しあうという通信方式。中央にサーバーを置き、そこを中継して相互に通信を行う「クライアントサーバモデル」では、端末数が非常に多くなるとサーバ装置・回線の能力不足が起きますが、P2Pではそういうことが起こりにくくなっており大規模なデータの共有・配信に向いているとされています。
一方、ネットワークに参加するにはとっかかりとなる「最初の1台」のリストが必要となります。BittorrentなどのP2Pネットワークではこのリストを専用のサーバーで保持していますが、このサーバーを止めることでBittorrentネットワークそのものへのアクセスが出来なくなってしまいます。
そこで、Bittorrentに関する情報では世界でも有数のサイト「The Pirate Bay」では、最小限のネットワーク設備を搭載した浮遊プラットフォームを考案。GPSなどの誘導技術や小出力でも遠くまで通信できるデバイス、小さく軽量なコンピュータなど最近の技術の進歩には目を見張るものがありますが、これらを組み合わせて最小限のサーバーを数万メートルの上空に浮かべる計画を立てています。
ユーザーはそのサーバーになんらかの方法でアクセスしてデータを取得し、それを元にしてP2Pネットワークに参加します。このデータは非常に小さいので、非力なコンピューターでも十分に扱うことができます。
仮に裁判でサーバーを差し押さえられても物理的に到達することができなければどうということはありません。当事者を逮捕してもサーバーは空の上。ミサイルやレーザーなどで撃墜する、というのも政治的に微妙な問題をはらむため、当局はかなり慎重な対応を迫られるでしょう。
Bittorrentは違法なポルノ動画や著作権的にかなりダークなデータなど、「よろしくない」ものの巣窟。当局はこれまでになんどもThe Pirate Bayに対し圧力をかけていますが、やればやるほどThe Pirate Bay側の対応も過激になっており、もはや泥沼の争いとなっています。
ソース:The Pirate Bay – The galaxy’s most resilient bittorrent site
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