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無人攻撃機のパイロットを取り巻く「普段の生活」を描く映画「Unmanned」予告編


昔は戦争というと、故郷から遠く離れた地で長い時間を過ごすことを意味しました。今は違います。アメリカの無人機部隊の人々は毎朝家から基地に「出勤」し、何千キロも離れた空に浮かぶ無人機を使って戦争を行います。そんな毎日戦争と日常を行き来する彼らと家族の人間関係を描いたのが映画「Unmannned」です。


UNMANNED Official Trailer 2 – YouTube

あらすじ:

リック・クレイフィールドはカリフォルニア・モハベ砂漠の空軍基地で勤務する無人機オペレーター。最近熱心な勤務態度によって、新兵募集の広報担当に選ばれた。リックは、家から出勤する兵士が普通の生活を送りながら、同時に戦争に参加できるという証人なのである。

しかしある日、彼は自分が攻撃した市民の死体の写真を見てショックを受ける。その日から自分の兵士としての役割と、家に帰ってからの父親・夫としての役割のバランスをとるのにあがき続けることになる。無人機による戦争を賞賛することが難しくなり、そしてとうとう引き金を引くことができなくなった……。

メディアからは批判にさらされ、同じ軍の中でも新参者として仲間はずれになり、そして家族と毎日顔を合わせるのに仕事の話をすることができず、しかし家族の一員としての役割を求められる。こうした環境に適応できない無人機のオペレーターのPTSD問題については、やっと最近注目されるようになってきました。

監督のケイシー・クーパージョンソンは、当初ドキュメンタリータッチで批判的な描写の映画を作ろうとしていたようですが、制作を通じて兵士と家族の間にある問題に注目するようになったそうです。

制作にあたっては、軍が公開しているフィルムから無人機視点の映像を合成。インディペンデントの低予算映画としては非常にリアルな映像となりました。「バベル」や「ロスト・イン・トランスレーション」のような現代の断絶を描き切る映画となるでしょうか。

ソース:Unmanned | An AFI Film

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