科学と技術

これは次世代DIY、3Dプリンタだけを使って生産されたAR-15系のマガジン


最近よく見かけるのが「3Dプリンタ」の話題。コンピューターで描いた3D図形を、手作業ほぼなしで実際に作り出せるという非常に便利で面白い道具なのですが、この3DプリンタだけでAR-15自動小銃のマガジンを作ってしまった人がいます。


3Dプリンタとはこんな感じの機械。いろいろな方式があるのですが、動画のものはすぐに固まる樹脂を少しずつ盛って立体を作り出すというもの。細かさには限界があるのですが、手作業がほとんど必要ないので工業分野の試作などで注目されています。
MakerBot – Weighted Companion Cube (1-minute time-lapse) – YouTube

というわけで3Dプリンタで出力された部品。紙やすりですり合わせて完成です。箱状のものもそのまま出力できるので、手作業で貼り合わせる必要はありません。

組み立てるとこうなる。

ぴったりですね。

今はまだそこまで頑丈なものを作ることができませんが、将来、銃火器を実際に密輸入するよりも、公開されているデータをダウンロードして火器を製造する悪の組織が増えるのかもしれません。

ちなみにこのマガジンのデータはソースにて公開されていますが「安全上の理由からバネのデータは含めていない」とのこと。もっとも簡単に自作できるそうです。

ソース:AR-15 Rifle Magazine by crank – Thingiverse

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