大規模に水が干上がり、数多くの座礁船が湖底に放置されているアラル海の写真20枚
中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンにまたがり、かつては世界4位の規模を誇った塩湖・アラル海ですが、その大きさは今では20%程度にまで縮小しており「20世紀最大の環境破壊」とも言われています。巨大な船がそのまま放置されている現状を見ると、途方もない量の水が干上がってしまったのがよく分かります。
1940年代のソビエト連邦が「自然改造計画」の一環として、アラル海に流れる2つの河の上流に世界最大の灌漑用運河であるカラクーム運河(1988年完成)を建設した事により、アラル海へ流れる込む水量が激減したことが大きな原因と言われています。
砂漠に放置されているように見える複数の船。湖だったとは想像し難い。
かなり大きな船
きれいに並んだ船から哀愁を感じます。
なんとも奇妙な光景です。
らくだの日よけに活用されている船。
全体が錆び付いていますが、とてもかわいい形をした船です。
草むらに隠れる戦車のよう。
痛々しく感じる骨組み
もう数年後には、完全に砂の中にうもれてしまいそう。
1列に並ぶラクダたち
牛もいるようです
もうすぐ森に成長しそうな木々
すぐそこには水がありますが……。ちょっと大きな水たまりのような規模。
上空から
青い空、あたり一面の砂、ラクダ。完全に砂漠です。
小型船とおじさん
真正面からみた船。このアングルから船を見ることはあまりないのでは。
子どもにとっては大きなおもちゃかも
空の眩しさが心に染み入る
毛むくじゃらのフタコブラクダ
1989年頃に北部の小アラル海、南部の大アラル海に分断され、更に2005年には大アラル海が2つに分断されてしまっています。現在、北部の小アラル海は2005年に完成したコカラル堤防により水位が回復してきていますが、大アラル海については、莫大な予算が必要なこと、かつての湖底部分から油田が発見されたこともあり、水位回復はあまり進んでいないようです。
1989年(左)と2008年(右)のアラル海の写真。約20年間で大きな変化があったことがわかります。2008年の大アラル海(右側)は完全に干上がってしまったように見えますが、現在は多少水が戻ってきています。
ファイル:Aral Sea 1989-2008.jpg – Wikipedia
またコチラはGoogle Mapで見たアラル海と周辺の地図。北側がカザフスタン、南側がウズベキスタンです。
大きな地図で見る
ソース:20 Photos Of The Shipwrecks Of The Aral Sea: Pics, Videos, Links, News
砂上の船 水上の家―アラル海とツバル・ふたつの水物語 (シリーズ・自然 いのち ひと)関連記事
チリ・プジェウエ火山の噴火の影響でアルゼンチンのナウェル・ウアピ湖の澄んだ水が大変なことに - DNA
数千もの人々が30分間で湖の魚を根こそぎ取り尽くすドゴン族の神聖な儀式の大迫力映像 - DNA
巨大な船の船長が日々目にしている素晴らしい景色の写真35枚 - DNA
19世紀末の北欧の古い町並みやフィヨルドの風景を収めた貴重なカラー写真 - DNA
北極や南極など極地の信じられないほど美しい氷山や氷河の写真いろいろ - DNA
白い壁と青い屋根と碧い海、エーゲ海に浮かぶサントリーニ島やミコノス島の美麗な風景写真いろいろ - DNA
サハラ砂漠以南の西アフリカに現存する独特な伝統衣装 - DNA
アントニ・ガウディも影響を受けたと言われる砂漠の民トゥアレグ族の都市「トンブクトゥ」の街並み - DNA